#LIFESTYLE
Bedroom by 4 Professionals
ある人は徹底してシンプルに、またある人はお気に入りのアートを並べて。インテリアだけじゃなく、着るモノや香りだって大切だ。寝るだけじゃない。ベッドルームでの時間をより豊かに、そしてスタイリッシュに過ごすためのアイディアを国内外のクリエーターから探ります。
2022.12.7
Photography Omar Sosa, KENSHIN, Stephen Mann, Taro Hirayama
Edit & Text Mikiya Matsushita(kontakt)
広く明るい部屋とカラフルなベッドリネン
by Omar Sosa(Art Director)
オマール・ソーサさんは、バルセロナとミラノを拠点に活躍するアートディレクター。“日常を見せるインテリアマガジン”『Apartamento』を手掛けていることでも知られている。「僕がいちばん興味があるのは、ベッドルームとキッチン」と語る彼自身の寝室は、天窓から入る自然光に色が映える空間だ。
「広くて明るい部屋に最低限の家具。ずっとそんな寝室を持ちたいと願っていました。昔から、和室に布団を敷いて紙製のランプを置いただけの日本家屋のような空間が好きなんです。今までの私の寝室はというと、洋服やモノがぎゅうぎゅうに詰まっていて……。NYに数年住んだ後、バルセロナに戻ったときに、寝室についてあらためて考え直す機会があったんです。それでできたのが今の寝室。グレーのカーペットの上にマットレスを敷いて、ランプを2つ。絵が1枚とわたしがデザインした<Raawii>の水差し、他に小物を少しだけ。それだけの空間です。ベッドリネンはスウェーデンの<Magniberg>。珍しい色と肌触りが好きで、シーツを変えるたびにさまざまな色合わせを楽しんでいます。引っ越しは難しくてもシーツの色を変えれば、手軽に気分転換ができますしね。そして、ベッドの真上にある天窓からたっぷり入る日光を肌で感じる朝の時間が何よりも贅沢なんです」
Instagram : @omarsosabartolome
猫と自分、家族でリラックスするインクの香り
by KENSHIN(Hair Artsit)
昨年公開した『香りのトレンド』記事でもおなじみのヘアアーティスト・KENSHINさん。自身が主宰する「Epo Labo」は、サロンに加え、蒸留器を備えたファクトリーを併設し、日々香りの研究・調香を行なっている。そんなKENSHINさんが愛猫と共に過ごすベッドルームとその香り。
「僕にとってのベッドルームは本当に“眠るだけ”の場所です。仕事の作業や考え事を一切持ち込まず、ただリラックスして寝る。だから携帯電話も触らないし、本も読まない。そんな空間だからこそ、香りはとても重要な役割を持っています。僕は部屋ごとに香りを変えているのですが、寝室は<Perfumer H>の『Ink』という香水をベッドリネンに振っています。ベチパーやシダーウッド、ブラックペッパー、ローズなどがブレンドされていて、エキゾチックだけれど爽やかさのある興味深い香り。これがとてもリラックスできて、入眠効果も高い。うちには2匹の猫がいるのですが、彼らもその香りが好き?なのか僕がベッドに入ると隣に潜り込んできて一緒に寝ています。墨っぽいナチュラルな香りが、匂いに敏感な彼らにとってもちょうど良いんでしょうね。僕の部屋ではあるのだけど、彼らがどう感じるのかも大切にしています。我が家でのヒエラルキーは彼らの方が上なので(笑)」
Instagram : @kenshinasano
朝の光とスカルプチャー
by Stephen Mann(Stylist)
ロンドンを拠点にスタイリスト、ブランドコンサルタントとして活躍するステファン・マンさん。デザインやブランドへの深い理解と愛が込められている彼の仕事と共通する部屋へのこだわり。レイアウトを徹底的に考え抜き、ものによっては家具をビスポークであつらえる。そんな彼らしさがつまったベッドルーム。
「私のベッドルームにあるのは、<Dean Edmonds>のベッド、クローゼット代わりのシェルフ、それとスカルプチャーをはじめとするたくさんのアートたち。大半は私の友人が作っているユニークな作品です。彫刻が多いのは、それが光の影響を大きく受けるから。目覚めと同時に朝の光をたっぷりと浴びた彫刻作品を眺めるのは、寝室だからこそ味わえる特別な時間です。ただ美しいだけではなく、それを作っているクリエーターの考えや思いを理解しているから、なおさら愛着が湧きますね。私自身は服装もスタイリングの仕事もシンプルなものが好きなので、寝室に関していうと少し装飾的に見えるかもしれません。でも表現の方法が違うだけで、そこにあるのは、私とパートナーの一貫した好みや感覚です。最近引っ越しをして少し部屋が変わっていますが、ベッドルームはその時々の気持ちが反映されるもの。だからこそ、移り変わる様子を楽しんでいきたいですね」
Instagram : @thenonplace.work
寝るためだけの特別なユニフォーム
by 渡辺 健文(PR)
UNITED ARROWSのPRであり、IDEASの制作にも携わる渡辺。この記事を作るにあたって打ち合わせをしていると、「僕はパジャマが大好きで」とこれまでに長い時間をかけて集めてきたコレクションを見せてくれた。
「パジャマを着て寝るようになったのは20代の頃。もともとは睡眠の悩みがあって、それを解決する一環としてそうするようになりました。気に入ったものを見つけるたびに少しずつ買い足し、今手元にあるのは15着ほど。その時々の気分によって3,4着をローテーションします。選ぶ上で重視しているのはデザインですね。普段着との差別化を大事にしています。パジャマを着ることで気持ちのスイッチを切り替えたいので、街着としてはあまり着ないような色柄や、いわゆるパジャマらしいものが落ち着きます。これはいろいろ買ってみて気が付きましたね。洋服屋としてさまざまな服やスタイルを見てきて、やっぱりTPOに合った装いってすごく素敵に見えると僕は思うんですね。パーティシーンでのタキシードなんてめちゃくちゃかっこいいじゃないですか。装うためのスーツがあるように、寝るためのパジャマがある。その特別さが贅沢に感じられて僕はパジャマが好きだしこだわりたいと思うんです」
Instagram : @takeandfumi
Event Information
洋服屋の視点でセレクトした寝具。素材や着心地、デザインにこだわった上質で長く愛用できるものたち。ファッションを楽しむように、ベッドルームでの時間をより充実させてくれるアイテムを厳選したポップアップイベントを開催致します。
このイベント用に特別に制作をした、トーマス メイソン社の生地を使用した<ユナイテッドアローズ>オリジナルのパジャマの発売のほか、高品質なハンシャンホワイトカシミヤを使用した<ソブリン>のルームウェアシリーズやシルク製のシャツをご用意。また今年リリースされた<ニュートラルワークス.>のオリジナルマットレスENNN / MATTRESS(エヌ / マットレス)」の受注販売、ベッドリネンや高電子ダウンを使用した羽毛布団の販売などを行います。ぜひこの機会にお立ち寄りください。
UNITED ARROWS IDEAS presents
服屋の選ぶ寝具
開催期間:12月14日(水)- 12月25日(日)
開催店舗:六本木ヒルズ店
詳しくはこちら
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