#HEALTH

WATER & WOOD 自然素材のフィットネスマシーン

Gym Equipment by WaterRower & NOHrD

最近ヨーロッパを中心に、ホテルのジム設備が見直されている。「部屋からの景観が美しい」、「朝ごはんが美味しい」といったチェックリストに加え、「フィットネス設備が優れている」というのもホテルを選ぶための新しい基準に加わっているのだ。特に最近は、COVID-19による数日間に及ぶ自主隔離期間という長期宿泊中に身体を動かすことを求める宿泊者が多いことにも影響されている。こうした意識の高いホテルは、一体どのようなジムを設け、宿泊者のライフスタイルをサポートしているのだろう。そこには、心地よく自宅でトレーニングするためのヒントがあった。

2021.7.9

Text Takuhito Kawashima
Special Thanks:MONJU CORPORATION LTD.

ウォーターロウワー/1998年、アメリカのボート競技者であるジョンデューク氏が「世界で初めて水抵抗を利用したロウイングマシン」として発明。スタイリッシュな木製のデザインでありながらロウイングマシンとしての機能も優れています。スポーツ用品としては唯一、ロンドンデザインミュージアムで展示されており、ユニークなデザインに対して贈られる”Plus X Award”を受賞。環境破壊の無い持続可能な森林から厳選された木材を使用し、高い技術を有した職人によってひとつひとつ手作業で製造されています。

ノルド/2005年ドイツのノルトホルンにて、<WaterRower>のゆるぎのないデザイン思想に沿って、木製の高品質かつデザインにこだわったフィットネスマシンの製造をスタート。熟練の職人によってひとつひとつ丁寧に組み立てられており、昔ながらのハンドクラフトへの追求と、現代のテクノロジーを融合させ、常に高品質と成長を追求しています。さらに2013年には「Slim Beam」が広く知られるようになり、「Plus X Award」を受賞しています。

家具のようなフィットネス機器で構成される
最新のホテルジム。

 

黒や銀色のステンレスの質感が生み出すインダストリアルな雰囲気のジムもかっこいいが、さまざまな人たちが宿泊するホテルでは、そうした“ガチ”のジムではなく、“行きやすいジム”の方が求められている。つまりアットホームに感じるような、落ち着いてマイペースに体を動かせるような空間。今回は、ドイツやオーストリアなどヨーロッパで見つけた高級ホテルのジム設備をいくつか紹介する。

 

 

 

ドイツのフランクフルト郊外にある AMERON Frankfurt Neckarvillen Boutiquem。わずか25平米のフィットネスルームだが、フィットネス機器の選びかたが秀逸。スタイリッシュなデザインに加え、ウッドやレザーのナチュラルな質感が空間自体をオープンな雰囲気にしている。

 

 

都市部にほどよく近い場所にあるシティホテルのVienna Hotel MQ Kronberg Taunusのジム。フィットネスサービスも優れていることで有名なこのホテルでは、エクササイズ専用のコンシェルジュが在籍し、ジョギングルートやトレランのコースを案内するサービスも提供する。フィットネス意識が高い人も室内トレーニングで満足できるような設備も◎。

 

 

ドイツの郊外にあるリゾートホテル、Nature & Wellness Hotel Brunner Hof。ホテル名にあるように、ジムの窓からも豊かな自然を眺めながらフィットネスを楽しむことができる。木目が美しいアッシュ材のフィットネス機器で統一された心地のいい空間は、女性の利用者も多いと聞く。

 

 

16世紀に建てられた旧修道院を改装したオーストリア、チロル州にある5つ星ホテルのThe Hotel & Spa Klosterbr。天井と壁の質感と合わせたフィットネス機器は全てウォルナット製で統一し、豊かな自然に恵まれた土地の特性を生かしつつも、トレーニングに集中しやすい空間に。クラッシックな空間にモダンなデザインのトレーニングマシーンが妙に調和している。

 

 

今の文脈で“ヘルシー”を体現する
フィットネス機器について

 

ホテルがフィットネス施設を改良したり、またファッションブランドがスタイリッシュなフィットネスウェアを手がけたりと、ここ数年、“健康”や“フィットネス”、そして“ウェルネス”に関連する意識は高くなっている。筋肉を肥大するや痩せるというような目的に限らず、健康的なライフスタイルを過ごす一つの習慣として捉える。つまり健康であることが、仕事や人間関係など、他の分野での日々のパフォーマンスに直接影響するという考えのもと、機能性だけでなくデザインにも徹底的にこだわり、家具のようにあらゆる環境にシームレスにフィットするようなプロダクトを手がけるのが、アメリカのWaterRowerとドイツに拠点を構えるNOHrD。前例で挙げたホテルのフィットネス空間を手がけた立役者に話を聞いた。

 

 

Q:ホテルのフィットネス施設にデザイン性に優れたプロダクトを取り入れるケースが増えているのはなぜだと思いますか?

 

A:多くの人は1日や1週間の中にトレーニングする時間やジムに行く時間を設けるなど、健康増進や健康維持はライフスタイルの一部となっています。このような状況をふまえ、ホテルでもお客様にフィットネスやウェルネス施設を提供し、旅行中にライフスタイルを損なうことのないようにしなければいけません。最高級の設備と自然素材を用いて、健康的な雰囲気を全面的に体験できる空間を作ることで、ホテルに滞在している間だけでなく、その後も健康のための時間を維持し、追求することができるようになることはお客様への最高のおもてなしだと考えています。

 

Q:そのような考えを持つホテルに共通していることは何ですか?

 

A:サーブする料理や就寝するベッドの質だけでなく、お客様の健康に対する価値観を理解した上で、ホテル内のヘルス&ウェルネスエリアに投資することが大事なことであると考えられるホテルです。客室やダイニングなどの空間と同様にフィットネスエリアも美しくデザインすることで、お客様に感謝の気持ちを持っていただくことは、今後すべてのホテルが目指すべきことだと思います。

 

Q:以前はあまり見かけることがなかった木製のフィットネス機器に注目しているのはなぜでしょう?

 

A:木は耐久性に優れた長寿命の素材であり、フィットネス機器の素材として非常に適していることがわかってきました。また、サスティナビリティへの関心も着実に高まっています。WaterRowerやNOHrDのフィットネス機器は、木材やリサイクル可能な素材を使用しているため、本来はサステナブルなものです。実際に使用してみると、美しく滑らかな木の感触を楽しむことができるのは間違いありません。

 

Q:金属製のフィットネス機器と木製のフィットネス機器では、ユーザーの意識にどのような違いがあるのでしょうか?

 

A:金属製のフィットネス機器はいまだに広く普及しており、大規模な「一般的な」ジムではごく標準的に使用されています。金属製のフィットネス機器の利点は、ハードなエクササイズやウェイトを使うトレーニングに向いているところにあります。では、木製は?と聞かれると、まずは見た目の美しさや安心感でしょう。実際、一部のジムでは、何年も前からかつての“ハード”なイメージを見直し、より高いウェルネス体験を盛り込むようになってきています。例えば、ラグジュアリージムと呼ばれるような高級ジムでは、美しい機器を備え、心が落ち着くような空間にすることで、心と体を満たす体験を提供するという傾向が見られます。

 

Q:そうした流れもあってか、WaterRowerやNOHrDのフィットネス機器をご自宅で使用している人もいますね。

 

A:ここ数年、健康、フィットネス、ウェルネスに関連する産業は非常に大きなブームとなっています。人は、健康であることが、仕事や人間関係など、他の分野での日々のパフォーマンスに直接影響すると考え、家の中のスペースをフィットネスのために使いたいという人も増えていますね。WaterRowerや NOHrDのフィットネス機器は、美しく機能的なデザインと、上質な天然素材を使用することで、家の中のインテリアを引き立てることができるので、取り入れやすいのだと認識しています。

 

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Q:特にWaterRowerは画期的なプロダクトですね。自宅にこのローイングマシーンを置くようなことは想像していませんでした。

 

A:そうですね。このマシン自体にも電源がなく、水抵抗や自走式駆動を基本とし、ご自身の意思でカラダを動かす事ができます。また静音性にも優れていいるため、騒音を気にすることなくご自宅でフィットネスをお楽しみいただけます。一点一点職人の手作業で作られたマシンは、機能面はもちろんのこと、デザイン面でも高く評価されており、インテリアにも自然と調和するのが理由だと思います。


今回の記事で紹介したWaterRowerやNOHrDのフィットネスマシンを体験し、受注できるイベントを7/21よりユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店にて開催します。

 

 

UNITED ARROWS IDEAS presents
WaterRower・NOHrD Experience and Order

 

7月21日より、ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店にて、UNITED ARROWS IDEAS presents WaterRower・NOHrD Experience and Orderを開催します。会期中には、本記事でもご紹介したヨーロッパのホテルジムに導入され、ヘルシーコンシャスな人たちが早速自宅でトレーニング用として使用しているWaterRowerやNOHrDのバイク、ランニングマシーンなどの受注会を行います。素材は、チェリー、ウォルナット、アッシュとバリエーションも用意していますので、ぜひお立ち寄りいただき、体験してみてください。

WaterRower・NOHrD Experience and Order
場所:ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店
期間:7月21日(水)~8月1日(日)
お渡し:6か月後予定(※ オーダーの際、商品代金の50%を頂戴いたします。あらかじめご了承ください)

 

 

ウォーターロウワー/1998年、アメリカのボート競技者であるジョンデューク氏が「世界で初めて水抵抗を利用したロウイングマシン」として発明。スタイリッシュな木製のデザインでありながらロウイングマシンとしての機能も優れています。スポーツ用品としては唯一、ロンドンデザインミュージアムで展示されており、ユニークなデザインに対して贈られる”Plus X Award”を受賞。環境破壊の無い持続可能な森林から厳選された木材を使用し、高い技術を有した職人によってひとつひとつ手作業で製造されています。

ノルド/2005年ドイツのノルトホルンにて、<WaterRower>のゆるぎのないデザイン思想に沿って、木製の高品質かつデザインにこだわったフィットネスマシンの製造をスタート。熟練の職人によってひとつひとつ丁寧に組み立てられており、昔ながらのハンドクラフトへの追求と、現代のテクノロジーを融合させ、常に高品質と成長を追求しています。さらに2013年には「Slim Beam」が広く知られるようになり、「Plus X Award」を受賞しています。