アンジェロさんって冬はよくコートを着ていますよね。なぜダウンジャケットとかではなく、コートなんですか？

 

僕にとってコートの魅力は、例えば急な用事が入ってしまっても色々な場所や状況に対応できる品のよさがあるところにある。コートを着るだけで落ち着いた印象を他人に与えられると同時に自分自身も少し背が伸びる気がする不思議なアイテムでね。コートは決してだらしなくもないし、怠け者でもないから、僕は寒い時期のパートナーとしてものすごく信頼しているんです。

 

ジャーナリストとして、インタビューや商談など、様々な状況で様々な人たちと会う仕事をしていますが、そのシチュエーションによってコートをどのように使い分けていますか？

 

コートにも言えるのですが、クラシックであることの魅力は、その大きなウツワにあると思うんです。だから僕はコートを状況ごとに使い分けることをほとんどしていませんよ。良質なウールのコートは、仕事からレジャーまで使うことができますから。

 

いつも身軽な感じで歩いていますが、コートのポケットは活用していますか？

 

そうだね、僕は基本的にバッグを持ち歩かないので、コートのポケットをカバン代わりにしていつも何か入れているかもしれません。最近は財布、携帯電話、鍵とペンとかかな。

 

コートの面倒なところってどこだと思いますか？

 

雨が降ると濡れてしまうことだね。

 

最近では空調設備も整い、日本では公共交通機関でもエアコンがほとんどついています。そんな中でコートのようなアイテムがどのように活躍できると思います？

 

コートだとTシャツの上から羽織ってもサマになる。僕は今まで色々な服を着てきましたけど、なかでもコートは非常に実用的なアイテムだと思いますよ。

 

コートを着ていて気持ちがいいと感じると思うときはどんなときですか？

 

コートを羽織り外に出かける瞬間ですね。

 

今のお気に入りのコートは何ですか？

 

＜ボブティック＞の黒のニットウールモヘアのショートコートと＜オム プリッセ イッセイ ミヤケ＞のポリエステルのような質感のウールのプリーツコートが最近のお気に入りです。

 

アンジェロさんのコート選びは、年を重ねるごとにどのように変化してきましたか？

 

そうですね、年齢を重ねるほど、オーバーサイズのものを選ぶことが多くなったし、無駄なデザインが一切ないシンプルなコートが好きになってきたかもしれません。