連載コラム【音楽のある風景】 Vol.172
MEN
2026.08.31
グリーンレーベル リラクシングの店舗BGMを選曲されている、選曲家の橋本徹さんより、コラム【音楽のある風景】が届きました。
どうぞお楽しみください!
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8月の選曲は、蒼く甘酸っぱい日々の思い出を糧に。
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例年であれば残暑の厳しい季節ですが、ここ数年に比べると東京は心なしかすごし
やすい印象もある2026年の夏の終わり。
太陽の輝きを惜しむような気持ちにも駆られてしまう今日この頃ですが、皆さんは
いかがおすごしでしょうか?
僕は先日のUNITED ARROWS green label relaxingの新しいディレクション・チ
ームとのミーティングを踏まえ、この秋以降のストアBGMをブラッシュアップすべ
く(2020年代のグルーヴィー&メロウな名作を100曲以上プラスするのです)、心
躍らせながら毎日の選曲に励んでいるところです。
コロムビアからオフィシャル・アナログ盤として完全復刻のご提案をいただいた、
僕が2014年に編んだキリンジ兄弟時代のベスト・コンピ『フリー・ソウル・キリ
ンジ』も、ついに9/30リリースに向けて4枚組LPの制作がすべて完了しました。
抜粋選曲による既発の2枚のダイジェストLPが、中古レコード市場で法外な高値に
なっていましたから、正規価格で新品を手に入れられるようになるのは快挙だと思
いますので、また来月にでもしっかりと、その内容の素晴らしさも含めてご紹介し
たいと考えています。
そして近年、海外で急速に再評価の声が高まり(いわゆる“バイラルヒット”です
ね)、8/26にCDリイシューされ、11/3レコードの日にはアナログ復刻も実現す
る、サテライト・ラヴァーズ『MUSIC』についても触れないわけにはいきません。
1994年にアマチュア時代の集大成として、すべてインディペンデントで制作され
(僕も共同プロデューサーとしてクレジットされています)、今は亡きWAVEレー
ベルからリリースされたファースト・アルバムですが、最近は中古盤が3万円以上で
売られていたり、再発リクエストの声がやまないことを受けて、メジャー・レーベ
ルのソニーからオファーをいただき、今回のプロジェクトへと発展しました。
思えばおととし海外から、バンドに再結成してもらって、僕のDJと共にアメリカ~
カナダでのツアーを計画したい、というメッセージも来ていたほど、自分の知らぬ
間にサテライト・ラヴァーズ熱は世界的に高まっていたようで、今年の3月には、あ
のミン・ヒジンがInstagramのStoriesで「With You」を流した、というトピック
も話題を呼びましたね(彼女は僕の編著『Suburbia Suite』もInstagramで大推薦
してくれて嬉しかったです)。
実はすっかり忘れていたのですが、僕はリーダーの池内美加さんの作詞・作曲に強
く惹かれ共同制作した、このサテライト・ラヴァーズ『MUSIC』の原盤権の1/3を
保有していたようで、ソニーとのこのプロジェクトの契約書にサインしたのは、そ
んな嬉しい驚きのニュースを知った翌日でした。
今回は音質も格段に向上していて、僕はさっそくLPのテスト・プレスをたびたびDJ
プレイしています。
というのも、当時はアマチュアの仲間たちの友情と情熱を結集して作った感じでし
たが、ヴァイナル・カッティングを山下達郎諸作でも名高い北村勝敏さん(昨年
「MUSIC AWARDS JAPAN」の“グランプリエンジニア賞”も受賞されましたね)
が手がけてくださっているんですね。
いま振り返っても、1994年夏のかけがえのない思い出、渋谷の小さなスタジオに
毎日のように通って、楽しくレコーディングした蒼く甘酸っぱい日々がよみがえ
る、夏休みの自由研究のようにカジュアルで風通しのよい一枚。
プレス・リリースに書かれているように、まさに“心の詩”が聴ける90s東京クラシッ
クですが、それは自分にとって“人生の夏”の記憶、永遠に瑞々しく親密な青春の記
録でもあります。
この夏は「With You」や「Day Dreamin'」、「Secret Heaven」や「Feelin'
Free」、そしてジミ・ヘンドリックスの傑作カヴァー「Crosstown Traffic」をよ
くスピンしましたが、心の中でいちばん口ずさんでいたのは、ほぼ毎年のことです
が、このフレーズでした。
永遠の八月に 迷いこむ 淡い夢が 終わらないように「Day Dreamin'」
追記:
先月と先々月のこのコラムでご紹介した僕の最新コンピ『Free Soul ~ Brazilian
Breeze for P-VINE』『Cafe Apres-midi ~ Brazilian Breeze for P-VINE』も、
早くも売り切れ続出でカラー・ヴァイナルでのリプレス・オファーが届くほど、大
好評をいただいています。
このコンピにまつわる僕のインタヴュー「橋本徹がブラジリアン&ブリージンなコ
ンピに込めた渋谷系の哲学」も、ぜひお読みいただけたら嬉しいです。
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8月の選曲は、蒼く甘酸っぱい日々の思い出を糧に。
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例年であれば残暑の厳しい季節ですが、ここ数年に比べると東京は心なしかすごし
やすい印象もある2026年の夏の終わり。
太陽の輝きを惜しむような気持ちにも駆られてしまう今日この頃ですが、皆さんは
いかがおすごしでしょうか?
僕は先日のUNITED ARROWS green label relaxingの新しいディレクション・チ
ームとのミーティングを踏まえ、この秋以降のストアBGMをブラッシュアップすべ
く(2020年代のグルーヴィー&メロウな名作を100曲以上プラスするのです)、心
躍らせながら毎日の選曲に励んでいるところです。
コロムビアからオフィシャル・アナログ盤として完全復刻のご提案をいただいた、
僕が2014年に編んだキリンジ兄弟時代のベスト・コンピ『フリー・ソウル・キリ
ンジ』も、ついに9/30リリースに向けて4枚組LPの制作がすべて完了しました。
抜粋選曲による既発の2枚のダイジェストLPが、中古レコード市場で法外な高値に
なっていましたから、正規価格で新品を手に入れられるようになるのは快挙だと思
いますので、また来月にでもしっかりと、その内容の素晴らしさも含めてご紹介し
たいと考えています。
そして近年、海外で急速に再評価の声が高まり(いわゆる“バイラルヒット”です
ね)、8/26にCDリイシューされ、11/3レコードの日にはアナログ復刻も実現す
る、サテライト・ラヴァーズ『MUSIC』についても触れないわけにはいきません。
1994年にアマチュア時代の集大成として、すべてインディペンデントで制作され
(僕も共同プロデューサーとしてクレジットされています)、今は亡きWAVEレー
ベルからリリースされたファースト・アルバムですが、最近は中古盤が3万円以上で
売られていたり、再発リクエストの声がやまないことを受けて、メジャー・レーベ
ルのソニーからオファーをいただき、今回のプロジェクトへと発展しました。
思えばおととし海外から、バンドに再結成してもらって、僕のDJと共にアメリカ~
カナダでのツアーを計画したい、というメッセージも来ていたほど、自分の知らぬ
間にサテライト・ラヴァーズ熱は世界的に高まっていたようで、今年の3月には、あ
のミン・ヒジンがInstagramのStoriesで「With You」を流した、というトピック
も話題を呼びましたね(彼女は僕の編著『Suburbia Suite』もInstagramで大推薦
してくれて嬉しかったです)。
実はすっかり忘れていたのですが、僕はリーダーの池内美加さんの作詞・作曲に強
く惹かれ共同制作した、このサテライト・ラヴァーズ『MUSIC』の原盤権の1/3を
保有していたようで、ソニーとのこのプロジェクトの契約書にサインしたのは、そ
んな嬉しい驚きのニュースを知った翌日でした。
今回は音質も格段に向上していて、僕はさっそくLPのテスト・プレスをたびたびDJ
プレイしています。
というのも、当時はアマチュアの仲間たちの友情と情熱を結集して作った感じでし
たが、ヴァイナル・カッティングを山下達郎諸作でも名高い北村勝敏さん(昨年
「MUSIC AWARDS JAPAN」の“グランプリエンジニア賞”も受賞されましたね)
が手がけてくださっているんですね。
いま振り返っても、1994年夏のかけがえのない思い出、渋谷の小さなスタジオに
毎日のように通って、楽しくレコーディングした蒼く甘酸っぱい日々がよみがえ
る、夏休みの自由研究のようにカジュアルで風通しのよい一枚。
プレス・リリースに書かれているように、まさに“心の詩”が聴ける90s東京クラシッ
クですが、それは自分にとって“人生の夏”の記憶、永遠に瑞々しく親密な青春の記
録でもあります。
この夏は「With You」や「Day Dreamin'」、「Secret Heaven」や「Feelin'
Free」、そしてジミ・ヘンドリックスの傑作カヴァー「Crosstown Traffic」をよ
くスピンしましたが、心の中でいちばん口ずさんでいたのは、ほぼ毎年のことです
が、このフレーズでした。
永遠の八月に 迷いこむ 淡い夢が 終わらないように「Day Dreamin'」
追記:
先月と先々月のこのコラムでご紹介した僕の最新コンピ『Free Soul ~ Brazilian
Breeze for P-VINE』『Cafe Apres-midi ~ Brazilian Breeze for P-VINE』も、
早くも売り切れ続出でカラー・ヴァイナルでのリプレス・オファーが届くほど、大
好評をいただいています。
このコンピにまつわる僕のインタヴュー「橋本徹がブラジリアン&ブリージンなコ
ンピに込めた渋谷系の哲学」も、ぜひお読みいただけたら嬉しいです。
橋本徹さんが堀込高樹&泰行の兄弟デュオ時代のキリンジの名作集として選曲し、
2014年にCDリリースされ人気を集め、2026年9月30日に4枚組アナログLPとし
て完全復刻されるベスト・コンピ『フリー・ソウル・キリンジ』
2014年にCDリリースされ人気を集め、2026年9月30日に4枚組アナログLPとし
て完全復刻されるベスト・コンピ『フリー・ソウル・キリンジ』
橋本徹さんが1994年に共同プロデュースした、池内美加さんを中心とするメロウ&
グルーヴィーなグループのファースト・アルバムで、近年の世界的な再評価の高まり
を背景に、2026年8月26日にCDリイシューされ、11月3日にはアナログLPとして
も再発されるサテライト・ラヴァーズの『MUSIC』
グルーヴィーなグループのファースト・アルバムで、近年の世界的な再評価の高まり
を背景に、2026年8月26日にCDリイシューされ、11月3日にはアナログLPとして
も再発されるサテライト・ラヴァーズの『MUSIC』
橋本徹さん監修・選曲による、爽やかで軽やかで、ブリージン&ブラジリアンな素
敵な音楽を、P-VINEレーベルの音源から選りすぐった、7/22にリリースされた至
極のコンピレイション『Free Soul ~ Brazilian Breeze for P-VINE』
敵な音楽を、P-VINEレーベルの音源から選りすぐった、7/22にリリースされた至
極のコンピレイション『Free Soul ~ Brazilian Breeze for P-VINE』
橋本徹さん監修・選曲による、爽やかで軽やかで、ブリージン&ブラジリアンな素
敵な音楽を、P-VINEレーベルの音源から選りすぐった、7/22にリリースされた珠
玉のコンピレイション『Cafe Apres-midi ~ Brazilian Breeze for P-VINE』
敵な音楽を、P-VINEレーベルの音源から選りすぐった、7/22にリリースされた珠
玉のコンピレイション『Cafe Apres-midi ~ Brazilian Breeze for P-VINE』
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橋本徹(SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『Free Soul』『Mellow Beats』『Cafe Apres-midi』『Jazz Supreme』『音楽のある風景』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは400枚近く世界一。USENでは音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作、1990年代から日本の都市型音楽シーンに多大なる影響力を持つ。最近はメロウ・チルアウトをテーマにした『Good Mellows』シリーズや、香りと音楽のマリアージュをテーマにした『Incense Music』シリーズ、心地よい風を感じるような快適音楽を集めた『Chillout Breeze』シリーズが、国内・海外で大好評を博している。25周年を迎えた「カフェ・アプレミディ」とBAYCREW’Sのインテリア・ブランドACME Furnitureとのコラボ・プロジェクトもローンチ。2026年6月9日には単行本『渋谷カルチャー考現学──稀代の編集家・橋本徹(SUBURBIA)ライフ・ヒストリー』(原知章・著/DU BOOKS)が刊行される。http://apres-midi.biz
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橋本徹(SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『Free Soul』『Mellow Beats』『Cafe Apres-midi』『Jazz Supreme』『音楽のある風景』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは400枚近く世界一。USENでは音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作、1990年代から日本の都市型音楽シーンに多大なる影響力を持つ。最近はメロウ・チルアウトをテーマにした『Good Mellows』シリーズや、香りと音楽のマリアージュをテーマにした『Incense Music』シリーズ、心地よい風を感じるような快適音楽を集めた『Chillout Breeze』シリーズが、国内・海外で大好評を博している。25周年を迎えた「カフェ・アプレミディ」とBAYCREW’Sのインテリア・ブランドACME Furnitureとのコラボ・プロジェクトもローンチ。2026年6月9日には単行本『渋谷カルチャー考現学──稀代の編集家・橋本徹(SUBURBIA)ライフ・ヒストリー』(原知章・著/DU BOOKS)が刊行される。http://apres-midi.biz
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