ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

ヒト

2020.11.26 THU.

異なるキャリアから生まれる、大切なシナジーとは。

新卒採用はもちろん、さまざまな経歴を持つ中途入社による個性豊かなスタッフが働くユナイテッドアローズ社。彼らは、経営理念に掲げられている「真心」「美意識」「お客さまのため」という意識の下、等しく機会が与えられ、自己実現に向かっています。今回は、そんなチャンスを生かし、経験と成長を積んだ中途入社で同期のおふたりにお話を聞きました。異なる場所で、異なるキャリアを歩んできた〈ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(以下、BY)〉丸の内店のスタッフ、横山 翔一さんと、人事部で新卒担当を務める岡本 安らんさんは、それぞれどのようにやりたいことを叶え、何を得たのか──。そこから、ユナイテッドアローズ社で働く魅力が見えてきました。

Photo:Takuroh Toyama(FACTORY 1994)
Text:Hisamoto Chikaraishi

やりたいことを叶えられる場所が、この職場にあった。

ーおふたりがユナイテッドアローズ社に入った経緯を教えてください。

横山:わたしの入社のきっかけは、アウトレット採用でした。もともと新卒でユナイテッドアローズ社を受けていたのですが、早々に落ちてしまいました。その後、アウトレットのショップスタッフとして声を掛けていただき、またとない機会でしたので再挑戦しました。そして、横浜にあるアウトレットへ配属となりました。昔からファッションが好きで、自分が接客を通じて多くの人に服の楽しさを伝えられたらと、考えていたので、とてもうれしかったです。

岡本:わたしは新卒でカフェなどを経営している会社に入り、飲食業界にいました。学生時代に「好きなことを仕事にしたい!」と考え、店舗や空間作りの道とファッションの道で悩んで、当時ご縁があった前職に進みました。仕事をはじめて、よりファッションを楽しむことで自分自身がポジティブな気持ちになれたり、日々の生活に与える影響について感じるようになりました。そんな中、ユナイテッドアローズ社の新しいブランド〈ボワソンショコラ〉のオープニングメンバーの募集を見たんです。未経験だけど挑戦してみようと応募して、入社することができました。

ー入社にはさまざまな機会があるのですね。最初にショップスタッフとして働いたお店で感じたユナイテッドアローズ社らしさは何ですか?

横山:アウトレットは、店舗内にさまざまなブランドやレーベルが並んでいるので、お客さまも好きな合わせ方を楽しめますし、わたしたちも自由にご提案することができる場所でした。わたしは接客において、スタッフとして演じすぎちゃうところがあったのですが、次第に自分らしさを出すことによって顧客さまが増えて、結果自分の喜びにも繋がると感じられたんです。これは、いまBY 丸の内店で働いていても意識していますね。

岡本:オープニングということもあっていろいろと学べるという期待もありながら、ユナイテッドアローズ社に入ろうと思った決め手は、すでにいくつもの大きなブランドがある中で、もっともっと新しいブランドを、新しい価値を作ろうとしている姿勢に魅力を感じたから。実際に、経験や社歴に関係なく自分の考えを形にする機会がたくさんあり、チャレンジできる環境がありました。横山さんもそう感じられたことはありますか?

横山:はい、すごく共感できます。実際働く中で、やりたいことに挑戦できる機会が多いですね。わたしがBY 丸の内店に移ったのも、叶えたい思いを形にできる、チャレンジの土壌があったから。

ー横山さんは実際、どのようにしてBY 丸の内店に異動したのですか?

横山:アウトレットで働いていた当時、自分の中でリーダーや店長になるビジョンが見えなかったのですが、一度渋谷でのポップアップショップに参加したときにすごく刺激を受けて、都内のショップで経験を積みたいというひとつの道が見えました。それを機に、3年前に丸の内店ができるタイミングで、自分の意志でショップスタッフの枠へ応募しました。

岡本:ユナイテッドアローズ社は、社内で希望する部署や職種へ自分で手を挙げて応募ができる社内公募という制度があります。この制度もユナイテッドアローズ社らしいと思います。

横山:そうですよね、会社がお客さまはもちろん、従業員を大事にしているからだと思います。ヒトとモノとウツワのヒトを重要視している、と。

岡本:わたしも年齢・経験・趣味嗜好など、個性豊かなスタッフの中で仕事をしながら、新たな発見や影響を受ける機会が日々あります。前職でもお客さま満足を念頭に働いていましたが、最終的にお店目線で考えていたことに、ユナイテッドアローズ社で働いたことで気が付きました。接客だけでなく、商品の置き方や向きなどどんな些細なこともお客さま目線で考える。新人もベテランスタッフも同じ目線で、店舗や本部も横断して、お客さまが主語での会話が飛び交っていますよね。最初はお客さまに喜んでもらうために、そこまで考えるのかとカルチャーショックでした(笑)。

横山:わたしも先輩を見て学んでいます。ショップスタッフから人事に異動した理由はそこにあるのですか?

岡本:ええ。そんな尊敬できる人たちとショップで働く中で、後輩や同僚に対して何かサポートができないかと思い、いわゆる育成サポートを担当することになりました。そこで、誰かが活躍するためのサポートをすることにやりがいを感じていたのですが、もっと広い視野を持ってショップやブランド単位ではなく、全社の目線でも貢献できないかと思い、わたしも人事部への社内公募にチャレンジしました。


お客さまの声を聞いて、会社の糧にすることが自分の役目

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ーそれぞれ思いが叶って就いたお仕事はいかがでしょうか? 現在の業務を伺えますでしょうか?

横山:現在は、ショップスタッフとしてお店に立ちながら、メンズのインスタアカウントの運営やPRに携わっています。いまはSNSやECサイトを見てから欲しいアイテムを判断している方が多いので、いかに魅力を伝えられるかが重要です。キャッチーなビジュアルも大事にしながら、作り手の思いを踏まえてどういうふうにコーディネートするか、スタイルを表現するかを考え、本社に行ってPRチームの話を参考に、今後の会社の伸び代となる商販宣連動(商品、販売、宣伝を有機的に連動させて購買につなげる施策)を意識しています。

ーそのために意識されていることは何でしょうか?

横山:すべての正解はお客さまの声です。そして、それを拾える立場がショップとPRに関わっているわたしです。BY 丸の内店をはじめ、心斎橋店や名古屋店からヒアリングしたお客さまのお話をもとに、ショップスタッフ同士と話し合い、PRチームと連携して、ECサイトに掲載するスタイリングやインスタで紹介するアイテム、ライブ配信で自分を含めスタッフが着用するコーディネートを考えています。

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横山:いまは大々的に言えませんが、僕はショップスタッフなのでやっぱり多くの人に丸の内店に来て欲しい。PRの活動を通して、アイテムを魅力的に感じてくださったり、このスタッフに会ってみたいと思ってくださったりしたらうれしいです。最近はライブ配信などの動画に力を入れていて、初めてお会いしたお客さまに「この間インスタライブに出てましたね」と声をかけていただくことも。そこからは、オンラインにはない実店舗ならではのコミュニケーションで感動していただいて信頼を得られたらと、接客のクオリティも維持できるように励んでいます。


ヴィンテージのロレックスが、気分のスタイルも引き締めてくれる。

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ー働く横山さんを支えてくれる“思い出の私物”を教えてください。

横山:わたしの思い出の私物は、3年前に丸の内店に異動する際に購入した、70年代の〈ロレックス〉オイスター パーペチュアル デイトです。〈BY〉が持つ、カジュアルな中に大人っぽく上品な雰囲気を表現したかったことと、自分のモチベーションを上げて新天地での気持ちを引き締めたいという理由から購入しました。丸の内店では、〈ロレックス〉と〈カルティエ〉のヴィンテージウォッチを扱っているのですが、当時わたしの中でヴィンテージブームがあり、プライベートで名古屋に行ったときに見つけました。そのときは一回考えようと諦めたのですが、気になって友達に車を出してもらい旅行がてら、改めて買いに行きました(笑)。丸の内はスーツを着ている方が多いのもあって、ジャケットの裾口からちらっと見えることで、話題のきっかけになることも多いですね。


オンとオフが限りなく近いから、思い切ってリラックスすることも必要。

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ーおふたりは、日々さまざまな業務を兼務していますが、オフの時間は何をしていますか?

横山:服が好きすぎるので、SNSチェックしたり、他のセレクトショップに行ってどんな服が置いてあるかみたりして、一日アンテナを張っています。仕事のためではなく自然にやっています。

岡本:わかります。無意識で見てしまいますよね(笑)。

ー確かに、好きなことだからこそ、オンオフの切り替えが難しい場合もありますね。

横山:ストレスがあるわけではないので大丈夫ですが……他店を巡っている中で、いろいろと刺激を受けて、自分の店ならこうしようとかアイデアも浮かびます。あとは、友達と銭湯に行くくらい(笑)。お風呂に浸かって、本を読んで、寝て、自分だけの時間を満喫してリラックスしています。岡本さんは?

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岡本:銭湯、いいですね! わたしも同じで、自分が自分らしくいられる時間を大事にしています。横山さんがさっきおっしゃっていたように、人事や採用に携わっているとこうあるべきと、どこか演じてしまうような部分があって、本来の自分が分からなくなったときもありました。

横山:そうなんですね、なるほど。

岡本:なので、家族や友達と過ごす時間を設けるようにしています。みんなとお気に入りのスポットや行きつけのお店を訪れるなど、イベントとして楽しい予定を入れておきます。


出会ってから配属されるまで、夢を持つ新卒を支えていきたい。

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ー岡本さんは人事部で新卒担当をされているとのことで、どのようなお仕事をしていらっしゃいますか?

岡本:普段の業務は、新卒採用スケジュールの策定や、学生へ向けた会社説明などの広報活動、選考では面接官を務めています。内定後は、入社に向けたサポートとして、内定者同士の懇親会や先輩の話を聞く機会などを企画し、実施しています。学生のみなさんとの関わりが中心となりますが、採用面接やイベントのゲストスピーカーの依頼など、他の部署の方にご協力いただけるよう社内調整役も務めています。
学生さんとは、会社説明会などで弊社を受けるかどうか迷っている段階からご一緒して、インターンシップに参加していただき、選考、内定へと併走させていただきます。

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ー岡本さんは学生さんにとって、ユナイテッドアローズ社と関わる中で、はじめに出会う“中の人”かもしれません。

岡本:そうですね。なので、わたしは責任感を持って、ユナイテッドアローズ社で何をやりたいかを、みなさんと真摯に話し合い、向き合います。受けてくださった学生のみなさんにもベストの選択をして欲しいと思っているので、その結果、弊社を選んでくださったときは本当にうれしいですね。そして、入社したらやりたいことをワクワクしながら話してくださる学生さんの姿を見ると、わたしも期待に胸が膨らみますし、これからも彼らを応援していきたいなと思います。

ー今日は内定者の学生さんと面談をしていらっしゃいました。面談はどのくらいの頻度で、どんなお話をされるのですか?

岡本:面談は入社までに毎月一回程度設けており、入社に向けての不安や疑問の相談に乗ったり、「最近どう?」ってお互いのコミュニケーションの場にしています。内定者のみなさんにとって、一番身近な先輩と思っていただけるように心掛けています。今年は選考もオンラインで行い、対面でお話しする機会がなかったので、ウェブ上で内定者懇親会も開きました。その時々に合った対話を続けられるよう日々努めています。


大事な場面で必ず着るのは、同期が選んでくれた〈ユナイテッドアローズ〉の紺ブレ。

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ー今度は、働く岡本さんを支えてくれる“思い出の私物”を教えてください。

岡本:わたしの思い出の私物は、〈ユナイテッドアローズ〉の紺ブレです。2年半前に人事に異動してきた初日が内定式でした。着るものに悩んで、同期が働いているショップに行って、相談したんです。普段のわたしの好みも把握してくれているので、「ジャケットスタイルがおすすめ。これなら着回しもできるよ」というアドバイスをもらい、このダブルの紺ブレに決めました。
同期が一緒に選んでくれたというのもあり、着るとなんだか気分が落ち着いて、安心できるんです。その後も、面接や説明会などジャケットを着るここぞというシーンで愛用しています。品のいい正統派なデザインなので、いつもはTシャツとデニムなどラフな要素を入れて着ています。


実は、“お客さまのため”が“会社のため”に繋がっている。

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ー同じ社内でもフィールドが違うおふたりですが、お互いのお話を聞いていかがでしたか?

岡本:わたしたち、ほぼ同期なのですが、これまでお会いすることはなかったんです。こうやってお話できる機会があってうれしかったです。

横山:そうですね。どうもありがとうございました。うちの店舗に配属された新卒の女の子も担当していただいたと聞きました。

岡本:はい。選考から内定しフォローまでご一緒しました。いまの学生さんは横山さんたちが作られているインスタをはじめとするSNSを見て、ユナイテッドアローズ社をカッコいいと感じて、興味を持ってくださっています。わたし自身もいつも拝見していたので、お仕事の様子を見ることができて楽しかったです。

横山:なるほど、新卒採用の面でも生きているんですね。多くの方にわたしたちのアプローチが届いていて、しかも会社に入りたいなんて……。とてもうれしいお言葉です。

岡本:ええ、いい循環が生まれてると思っています。学生さんにとって弊社への入り口になっていますよ。

横山:ぜひ採用の際に上がった声も聞いてみたいです。今後もわたしたちの中で何か連携できたらいいですね。よろしくお願いいたします!

PROFILE

横山 翔一

2014年入社、アウトレット 横浜店に配属。その後新店OPEN時にBY丸の内店へ異動。社内インターンでPR業務を経験後、現在BY 丸の内店に所属しながら、本社のPRも兼務。BY_メンズストア インスタアカウントの運営も担当している。

岡本 安らん

2014年入社。ボワソンショコラ 船橋店へ配属。店長やスーパーバイザーを経て、2018年ステーションストア 品川店へ勤務。その後人事部採用チームへ異動し、現在は新卒採用を担当している。

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