ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

ヒト

2017.05.18 THU.

〈アナザーエディション〉ショッププレスが
SNS世代から支持される秘密とは?

インスタグラムで1万人以上のフォロワー数を有する〈アナザーエディション〉の人気ショッププレス、ルミネエスト新宿店の西田唯乃さん、柏店の青柳良子さん、福岡店の浅川佳子さん。ショッププレスとは、ショップでの接客はもちろん、販売促進業務も行うスタッフのこと。今、この3人がSNS世代から絶大な人気を集めています。そんな彼女たちに店舗という枠を超えた“ヒト”と“ヒト”の新たな出会い、そして時代とともに変わるお客さまへの“新しいおもてなし”について伺いました。

Photo:Akane Watanabe
Text:Hitomi Yokiose

より身近に、より実用的に。
SNSで広がる、新しいコミュニケーション。

―SNSツールをはじめたきっかけは、なんですか?

浅川:〈アナザーエディション〉のブランドサイトで、更新しているブログがきっかけなんです。新作情報やオススメのコーディネートなどを、自由に紹介することからはじまりました。

青柳:ブログの他に、ブランドのオフィシャルツイッターや、インスタグラムもあって、西田さんが所属するルミネエスト新宿店は、それとは別に個店のインスタグラム(@ae_lumine_est_shinjuku)もあるんですよね。

西田:そうなんです。ルミネエスト新宿店は場所柄、さまざまなお客さまがいらっしゃる店舗なので鮮度が高く、オリジナリティのある情報を届けたいなと思い、はじめたのがきっかけです。

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−それとは別に、みなさんの個人インスタグラムアカウントもありますよね? 全員“人気インフルエンサー”の証とも言えるフォロワー1万人越えに! 驚きました。

青柳:私たちも驚きました(笑)。 プライベートなアカウントなので、好きなことを自由にアップしているだけなんですが、反響をいただけて光栄です。

浅川:私、おふたりのインスタグラムもフォローしていて、秘かに楽しませていただいています。時々会う機会があるので、そのときにお互いに写真を撮りあったりして、SNSで紹介するのも楽しみのひとつです。

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青柳:そういえば先日、西田さんの個人インスタグラムでアップしていた、ヘアクリップをアクセントにしたバッグが可愛くて、私も店舗でさっそく真似てディスプレイしました(笑)。

西田:うれしいです、ありがとうございます! 掲載後お客様から「あのコーディネートそのまま欲しい」という問い合わせをたくさんいただき、完売したんです。まさかそこまで反響があるとは思っていなかったので、本当に驚きました。

−スタッフ個人のインスタグラムですが、お客様からの反響もすごいんですね。

西田:ありがたいことに、私のプライベートな着こなしに、お客様から「全身コーディネートが欲しい」とご連絡をいただいたり、「今度お店に行ってみたいです」とコメントをいただけたりして、お客様と直接コミュニケーションがとれます。店舗でお顔を見ながらのコミュニケーションも大切にしていますが、SNSを通して、今まで〈アナザーエディション〉というブランドをご存知なかったお客様にも知っていただけるのは、新たな喜びにつながります。

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パーソナルな部分を知っていただけることで、接客の幅もぐっと広がった。

―ブログ、ツイッター、インスタグラムでは、活用の仕方も異なりますか?

西田:ルミネエスト新宿店のインスタグラムでは、お客様にお得な情報をいち早くお伝えしたり、より実用的な情報をお届けするように心がけています。一方で個人のインスタグラムでは、今日の着こなしや、最近ハマっているメイクとか、個人的なことをアップしてメリハリをつけています。

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浅川:個人アカウントのインスタグラムは、洋服やヒトや〈アナザーエディション〉というブランドなど、単純に自分が好きな写真ばかりですね。ブログには、お店に入荷する新作をお客様と同じように楽しみにしていて、それを私ならどう着こなすかを考えるのが、ワクワクするというか(笑)。「お客さまにいちはやくお伝えしたい!」という気持ちで素直に綴っています。実際に、コメントでお問い合わせをいただくことも多く、お客様とのコミュニケーションをより密に楽しめるようになりました。

青柳:私もそう感じました! 接客時にインスタグラムを利用していることをお伝えすることもあり、SNSを通じてお店での“私”だけでなく、そこからより深く“私”を知っていただけることで、お客様との距離感がぐっと縮まった気がします。


こだわりの一枚で“魅せる”楽しさを。

―アップする写真にもみなさんの個性が出ていますよね。最近は、どんな写真を掲載しているんですか?

青柳:ファッションと同じぐらい美味しいものが好きなので、カフェでの写真も多いですね。私自身、他の方のインスタグラムを見ていて“楽しそう”なヒトや、“美味しそう”なモノに惹かれるので、自分でもアップするときは、そのあたりを意識しています。

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@yagimeron

浅川:とにかくコーディネートが多いですね。でもただ着るだけでなく、今っぽく着崩してみたり、カジュアルなものをドレスアップしてみたり。あとは小物もたくさんアップしています。

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@yan0922

西田:私も全身コーディネートが多いかな? アプリを使って写真を切り抜いて、あえて同じ写真を二枚並べてみせたり、決め顔じゃなくって、ふとした表情の写真を選んでみたり、インスタグラムならではの“魅せ方”という部分も気にしています。

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@yuino__0925

―特に“魅せ方”にこだわった写真はありますか?

青柳:私は、“インスタ映え”するカラーアイテムや柄を多く取り入れています。ポイントのあるアイテムは、寄りで撮影すると臨場感が出るような気がしています。個人的に古着も大好きなので、古着とのMixコーディネートで私らしさを出しています。

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浅川:1つのコーディネートを前や後ろなど、違う角度で撮影してアップしたり、全身コーディネートで載せることが多いですね。色んな角度から見ると、コーディネートのし方がわかりやすくなるような気がするんです。参考にしていただけるとうれしいですね。同じアイテムも色違いで重ねて撮影してみたり、洋書や人気インスタグラマーの撮影方法を真似してアップしています。

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西田:私は、お店だけではなく、より日常に溶け込んだ着こなしを提案したいので、街中で撮影することも多いです。あと、今シーズントレンドのボリュームのある袖のブラウスは、袖の可愛さが伝わりやすいようにポージングも考えて撮影したり、アクセサリーはベッドの上や可愛い机の上などで、メイクアイテムと一緒に上から撮影して、ぱっと見て“可愛い”を意識していますね。

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浅川:西田さんはメイクもよくアップしていますよね!

西田:ヘアアレンジやメイクも好きなので、コーディネート+αで、紹介している日もあります。お店で接客中に、お客様からメイクについて聞かれることもあるので、参考になればうれしいです。

浅川:インスタグラムをはじめたことで、よりお客様との会話に親近感が生まれたと実感しています。よりパーソナルな関係性が築けたというか。そして今後さらにSNSからはじまる新しいお客様との出会いを楽しみに、常にアンテナを張って、アウトプットしていけたらいいなと思っています。

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PROFILE

西田唯乃

2008年入社。2017年、〈アナザーエディション ルミネエスト新宿店〉の副店長に就任。同年には、㈱ユナイテッドアローズが販売のスペシャリストに付与するセールスマスターに認定。
Instagram@yuino__0925
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青柳良子

2010年入社。2016年、〈アナザーエディション 柏店〉の店長に就任。
Instagram@yagimeron
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浅川佳子

2007年入社。2014年、〈アナザーエディション 福岡店〉の副店長に就任。2017年、〈アナザーエディション〉のスタッフの着こなしを競うスナップコンテストにて1位を獲得。
Instagram@yan0922
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