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2019.04.22 MON.
『地球の歩き方』社員が紹介。GW旅行に活用してほしいパッキング術。
今年のゴールデンウィーク(GW)は4月27日(土)~5月6日(日)までの10連休になる方も多いのではないでしょうか。旅行に行く絶好のチャンス、既に予定を立てている方もいらっしゃるでしょう。近年、LCCなどの新規就航も増え、海外旅行の環境も以前より整っています。ただ、いざ旅行に行くと決めて準備をするなかでいつも困るのがパッキング。今回はパッキングのコツやすぐに実践できるテクニックを、旅のプロ、旅行ガイドブック『地球の歩き方』社員の曽我将良さんに紹介いただきます。
Photo:Sodai Yokoyama
Text:Masayoshi Soga
持っていくものが決まっても、いつも悩んでしまうスーツケースのパッキング。
旅行前日に必ず悩まされるパッキング。ポイントは「小物や下着まとめること」と「スペースの無駄をなくすこと」です。
歯ブラシや整髪料、カミソリなどの洗面用品、女性であればコスメなどの小物、さらに下着などはポーチに入れてまとめてしまうのが良いでしょう。スッキリ収納できるだけでなく、フライト後もスーツケース内で物があちこちバラけるのを防げるので、ホテルに着いたあとも荷物の取り出しが楽になります。小物を入れるポーチでおすすめは、ポーチを開くと上部にフックがついているもの。特に複数人でホテルに泊まると、洗面台の上が荷物でごちゃごちゃ、なんてことがあるかもしれませんが、フック付きのポーチを洗面台近くに引っ掛けておくと洗面用品・コスメなどが散らからず、洗面台を気持ちよく使うことができます。
パッキングのときは、まず形の変わらない硬いものを先に入れ、その周りに衣服などを小さくまとめて詰めていきます。そうすることでスーツケース内の端っこの小さなスペースも無駄なく使用することができます。
旅先でスーツケースを開けてみたらシャツがシワシワ、なんてことを防ぐために。
ホテルに着いてスーツケースからシャツを出すとシワだらけになっている経験は誰もがあると思います。旅先では服を気持ちよく着たいもの。まずは身近なアイテムを使ってシャツにシワがつきにくいテクニックを紹介します。
用意するものは「クリアファイル」と「書類ケース」。どちらも100円均一ショップなどで手軽に購入できるアイテムです。最初に使用するのはクリアファイル。シャツを購入したときに背中の部分に台紙が入っていることがあると思います。この台紙は型崩れ防止用なのですが、手に入りやすいクリアファイルで代用します。
背中の位置にクリアファイルを置いたら、その大きさに合わせて畳むだけ。これだけで型崩れの防止になります。
次に使用するのが書類ケース。先ほど畳んだシャツをこのプラスチックの書類ケースに入れておくと、スーツケースの中に入れてもシワになることを防いでくれます。
それでも到着したときにシャツのシワが気になる、という場合にはこんなテクニックも。
一つめは「お湯を溜めたバスルームにシャツをかけておくこと」。こんな簡単な方法で? と思いますが、湿気と熱でシワを伸ばすことができます。もうひとつは「霧吹きでシャツにミストをかける」方法。この方法でもシャツに水分を含ませてシワを伸ばすことができます。霧吹きはボトル部分を持っていくと荷物になってしまうので、ノズル部分だけ持って行き、現地で飲み終わったミネラルウォーターなどのペットボトルをボトル代わりにするのがベターです。
これがあると便利。おすすめアイテム。
旅行先で「あれを持ってくれば便利だったのに」と感じることが多いと思います。ぜひこれから紹介するアイテムを旅行前の持ち物リストに加えてみてください。
パスポート、財布、スマートフォン、ガイドブックが入るサイズのサコッシュなどがあると、ホテル周辺の散歩などちょっとしたお出かけに活躍。肩からかけられるものを選び、まち歩きの際にはポーチ部分を自分の身体の前に持ってくればスリ対策にもなります。
また、サンダルもマストアイテム。リゾートエリアではまち歩きやビーチで大活躍します。ホテルの客室に備え付けのスリッパがありますが、素材が薄いことがあるため、ホテル内でもサンダルは便利なアイテムです。
お土産でワインを買ったけど割れそうで心配、というときはタオルが一枚あれば安心。包んで緩衝材代わりにできます。さらにタオルの周りをテープで巻き固定すればスーツケースの中でタオルからボトルがすり抜けるのを防げるのでより安心です。それでも「もし割れてしまってスーツケース内の衣服などにワインのシミが付いてしまったら」と心配な方には、大きめのファスナー付きプラスチックバッグに入れておけば液漏れ防止になります。
念のため持って行きたいのが圧縮袋。「お土産を買いすぎてスーツケースに入りきらない」なんて時の奥の手として活用できます。ただ、圧縮をするとシワになりやすいので入れるものには注意が必要。シワになりにくくかさばるもの、例えばアウターやニットなどを入れると良いでしょう。
身近なアイテムを活用したり、ちょっとした工夫を加えるだけで、いつも「悩み」だったパッキングが「楽しみ」に変わります。自分だけのテクニックを見つけるのも良いかもしれません。パッキングも旅行の一部です。GWももうすぐ。出発前のパッキングから気分を上げて、最高の旅行にしましょう!
PROFILE

曽我 将良
神奈川県藤沢市辻堂西海岸生まれ。株式会社ダイヤモンド・ビッグ社 地球の歩き方事業本部 企画営業部 所属。アジア、ヨーロッパ、ハワイなどへビジネス渡航をする一方、年間複数回のプライベートの旅行も欠かさない。バックパッカースタイルの旅行が好きな社員4人で電子書籍『地球の歩き方 ガチ冒険~地球の歩き方社員の旅日記~』を上梓。