ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

ローカルな活動を通して海を守る。「California General Store」がビーチクリーンに込める想い。

ウツワ

2025.07.17

ローカルな活動を通して海を守る。「California General Store」がビーチクリーンに込める想い。

〈California General Store(カリフォルニア ジェネラルストア)〉(以下、CGS)では、毎月第4日曜日に開催されるKBCC(鵠沼ビーチクリーンクラブ)のビーチクリーンに可能な限り参加。今年も6月29日に行われた西浜サーフライフセービングクラブによる 『Enoshima Ocean Cleanup2025』 に参加しました。地元企業を中心に150名ほどの参加となった本イベントの様子と、クリーンナップだけでなく、ローカルイベントやプロダクトを通して多角的にサステナブル活動を行い、ローカルコミュニティを大切にする<CGS>が目指す未来について紐解きます。

Photo:Kentarou Fuchimoto
Text :Rie Watanabe

サーフボードを移動手段に、立ち入りの難しいエリアへ。 ビーチクリーンだけでは見えない現実を知る

日本のビーチカルチャー、サーフカルチャーの発信地である湘南エリア。片瀬海岸、江ノ島エリアの海をフィールドとする西浜サーフライフセービングクラブとBILLABONG(ビラボン)がタッグを組み、今年で4回目の開催となるクリーンナップイベント 『Enoshima Ocean Cleanup2025』 が6月29日に開催されました。片瀬海岸、鵠沼海岸のビーチフロントにある店舗より発信を行い、ローカルイベントやサーフィンスクール、定期的なビーチクリーンを実施している <CGS> は昨年に続き今年も参加。今回は、片瀬西浜海岸を中心に、周辺の歩道や片瀬江ノ島駅前まで広範囲で行われる「ビーチクリーン」と、立ち入りの難しい江ノ島の裏側へサーフボードなどを利用して海からアクセスして上陸。その後、清掃を行う 「オーシャンクリーン」 という2企画のクリーンナップが実施されました。

画像 江ノ島の裏側は、サーフボードやパドルボードを使用して到達できるメンバーで清掃

「ビーチクリーン」 を行う団体や個人は増えていることもあり、毎月<CGS>が参加している <KBCC鵠沼ビーチクリーンクラブ>の活動を通しても、ゴミの量が減少していると感じているスタッフは多い。一方で江ノ島の立ち入りが難しいエリアは、川から海へ流れたゴミが溜まりやすいため、漂流物を含め大量のゴミが蓄積されています。そういった現実を伝えることを目的に開催された 「オーシャンクリーン」 ですが、清掃エリアに到達するにはビーチからのエントリーが必要とされるため、当日は天候や波の状況など安全確認のもと、主催の西浜サーフライフセービングクラブ、ビラボンに携わる社員やプロサーファーを中心とした、サーフボードやパドルボードを利用して江ノ島の清掃エリアへ到達できる限られたメンバーで実施され、ユナイテッドアローズ(以下、UA)からはCGS店長 山崎敬太(以下、山崎)さん、エイチ ビューティー&ユースのスタッフ 袴田英介 (以下、袴田) さんが参加しました。

画像 グリーンのサーフボード(左)袴田さん、(右)山崎さん

自身のサーフボードを使い20分ほどパドルをして、現地に到着。クリーンナップをスタートすると、ビーチエリアとはまったく違う、大型の漂着ゴミや家庭ゴミが多く、蓄積され続けていることもあり、強い臭いも印象的でした。実際に参加した袴田さんは、「ビーチクリーンが浸透したことで、最近はゴミが減っているように感じていたが、パドルをして普段行かない場所へ行ってみると、大きなゴミはもちろん、ビンや瀬戸物の破片、プラスチックゴミはまだまだ多いと感じました。今回オーシャンクリーンに参加したことで、“自分たちの海、地球をきれいにする” という意識がさらに高まりました」 と言います。

画像 江ノ島の裏側はロープやボールなど、ビーチでは見かけない大きな漂着ゴミや生活ゴミが多い


フィールドである海と地域に少しでも恩返しをしたい

画像 参加団体による挨拶では、UAを代表して山崎さんが 「海と地域に恩返しをしたい」 とコメント

クリーンナップが終わると、行きと同様にパドルでビーチエリアまで戻ります。同時に開催されていた 「ビーチクリーン」では、UA社員や家族が積極的に参加し、マイクロプラスチックゴミを中心にクリーンナップを行いました。イベントを締めくくる最後の挨拶では、山崎さんが 「日頃から地域の皆さまに支えいただき、少しでも地域や自分たちのフィールドである海に恩返しをしたい想いがあり、参加をしました。実際に参加したことで、改めて自分の意識も高まりました」 とコメント。初めて参加した 「オーシャンクリーン」 について感想を伺うと、「サーフィンとは違う長い時間のパドルになりますが、普段は立ち入れない場所へ行ってみて、ガラスや漂流物を中心としたビーチでは見かけないゴミが多く、定期的に行く必要あると強く感じました。個人で到達するには難しいエリアになるので、これからも機会があれば積極的に参加していきたい」 と想いを語ってくれました。

画像 「ビーチクリーン」では、UA社員や社員家族が積極的にクリーンナップ


ローカルコミュニティを図る大切な場所で働くからこそ、 高い意識を持つことが大切

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<CGS>のストアディレクターを務める清水 学(以下、清水)さんは、本イベントへ参加することについて、「湘南ローカルの皆さんは、サステナブルに対する姿勢が日頃から高いと感じています。ビーチフロントにお店を構える私たちは、もっと率先して活動、情報発信をしないといけないと痛感しています。CGSとして 『Enoshima Ocean Cleanup 2025』 への参加は2回目ですが、前回より地元企業団体、個人や子供たちの参加も増えていました。次世代の環境保全のためにもこの活動へ参加し続けて、ローカルコミュニティだけに留まらず、グローバルな課題発見から次なるアクションへと広げていきたい」 と言います。

クリーンナップを続けながら、 “ゴミ自体を出さない” ことに目を向けていく

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地域とのコミュニケーションを大切に、店舗をローカルコミュニケーションの重要な場所として発信を続けている<CGS>。清水さんへ今後取り組んでいきたい活動について伺うと、「クリーンナップ活動を続けていきながら、“ゴミを減らす、そして出さない” ことに目を向けて、例えば着れなくなったウェットスーツのアップサイクル企画なども提案していきたい」 と語りました。

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