タノシイ。けれど、ムズカシイ。
悩みを人に聞くにはハズカシイ。
でも……………どうにかしたい。
そんな装いに関するアレやコレ。
QUESTION Boxにおまかせを。

Q012.
この季節に欲しくなる
大人っぽいウールコート。
どう選べばいいのか教えてください。
Answer
確かに、どれも似ているように見えて選ぶのが難しいかもしれません。素材とシルエットの組み合わせを考えると、自分の望むスタイルを作りやすいでしょう。

ふんわりメルトン×
ゆったりシルエットで
トレンド感上昇

今冬も引き続き、オーバーフィッティングな着こなしがトレンドを席巻中。厚みのあるメルトン素材ならば、ゆったりした今どきのシルエットを体現しながら、暖かさも保てるために一石二鳥です。
とはいえ、見た目も重量も重すぎるアウターは敬遠したいところ。そこで登場するのが、こちらの軽やかなオリジナルのメルトン素材「セントデール」です。

スーパー110’sという細い羊毛を用いた上質なメルトン素材は、ふんわりと軽くてハリがあるために、ゆとりあるシルエットがいっそう強調され、トレンド感もアップします。

ブラックの畔編みタートルネックニットにフランネルのスラックスを合わせたモノトーンの上下に、チェック柄チェスターを羽織る。オンの白スニーカーでヌケ感もプラス。





Vゾーンのあるチェスターコートならば、シンプルな上下の上に羽織るだけで、モードライクなムードも醸せます。
同素材のステンカラーなら端正に

同じく「セントデール」を用いたステンカラーコートは、トラッドな表情が持ち味。ゆったりしたシルエットがもつ柔らかさのなかにも、凛とした端正さが備わります。

起毛感のある「セントデール」の優しい風合いが、ベージュの無地だとさらに強調されるでしょう。
トラッドな雰囲気を活かして、色落ちしたブラックデニムにさらりと羽織るだけで堅すぎずカジュアル過ぎないGOODバランスに。合わせるマフラーや手袋を同系色にすれば、まとまりのある装いに仕上がります。

コートとニット、マフラーや手袋、チャッカブーツのベージュ&ブラウン系に、色落ちしてグレー見えする黒デニムを合わせて、ツートーンを構成。マフラー+コートの優しい雰囲気をデニムのグレーがマイルドに引き締めます。






オーバーフィッティングのコートが醸し出す少しくだけた雰囲気は、オフでもしっかり活躍してくれることでしょう。
軽快に見せるカバーオールも一手

同じ「セントデール」素材でも、短丈でパッチポケットのついたカバーオールならば、軽快さがアップ。コートとは違うカジュアルな表情が際立ちます。

スタイリスト 大山シュンさんが手掛けた一着は、キレイめでありながらヴィンテージライクでもある絶妙なバランス感が特徴です。

ふっくらした短丈トップスのバルーン感をすっきり見せるのが、コーデュロイのテーパードスラックス。ハミルトンラムズウールの白ニットをインして、清潔感のあるスタイルに。





トレンドのふっくらしたシルエットを求めながら、短丈の軽やかさも両得するなら、打ってつけのカバーオールといえるでしょう。
上質ビーバー×
ボックスシルエットで
オン・オフOK

毛足の長い上品なビーバー素材で、スタンダードなボックスシルエットのコートは、オン・オフ両用として使えます。
艶やかな表情は、スーツやジャケパンとも相性がいいですし、ジャケットの上から羽織っても型崩れせず正統的に見せるボクシーなシルエットは、ビジネススタイルをグッとエレガントに見せてくれるでしょう。

こちらのステンカラーコートはカシミヤをブレンドした上質なビーバー素材で、毛流れが流麗なうえにライトな着心地も実現しています。

ホームスパンを使用したウォッシャブルのセットアップスーツに4分の3丈のコートがスマート。トラッドを意識したグラフチェックシャツにストライプタイで艶やかも加味。








こちらもオン・オフで使える細身のチェスターコート。ジャストサイズな肩周りとボクシーなシルエットながら、アームホールや袖周りのパターンを修正して、着用感の快適さをアップ。オンではジャケットの上からでもジャケット代わりにでも着用可能です。

毛流れの良いビーバー素材にグレンチェックをあしらうことで上品さが向上。ナチュラルショルダーで織り目正しく着こなせます。
オフスタイルでも品良く見えること必至。スリムテーパードデニム&モックネックニットの上にさらりと羽織れば、スマートな休日ルックに。
色落ちデニムがハズし役となり、抜け感のある大人のコートスタイルが完成します。

トレンドのモックネックを採用したウールシルクの杢調ニットをイン。チェックと相まって平坦に見えないVゾーンに。






上品なビーバー素材を採用したスタンダードなボクシーシルエットのコートならば、迷いなくオン・オフ兼用として活用できるはず。
ほっこりした「セントデール」素材&ゆったりシルエットで、トレンドライクなカジュアルを。光沢が艶やかな「ビーバー」素材&ボクシーシルエットで、キレイめなオン・オフ兼用スタイルを。
好みや求める用途に応じてウールのコートを選ぶと、間違いのないウインタースタイルが獲得できるはずです。