ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

「ルミネストシルバー」認定の2人に聞く、接客とその先にあるもの。

ヒト

2026.01.15

「ルミネストシルバー」認定の2人に聞く、接客とその先にあるもの。

ルミネでは、スタッフ一人ひとりを“おもてなしのスペシャリスト”として育成するため、毎年「ルミネスト認定会」を実施しています。接客ロールプレイングによる厳正な審査を経て、高い基準を満たしたショップスタッフのみが「ルミネスト」に認定されます。今回は、ユナイテッドアローズ社(以下UA社)でルミネストシルバー認定を獲得した〈グリーン レーベル リラクシング〉(以下GLR)ルミネ新宿店の福留 康太さんと、〈コンテ〉新宿店の長野 桃子さんのインタビューをお届け。認定に挑んだ日々を振り返りながら、日頃の接客で大切にしていることや、これから思い描く未来について伺いました。

Photo:Takehiro Sakashita
Text:Riho Abe

ファッションへの想いを原点に、経験を重ねる。

―お二人が入社するまでの経緯やこれまでのキャリアを教えてください。

福留:前職ではホテル業界で約3年間勤務し、人と関わる仕事のやりがいや接客の奥深さを実感してきました。もともと洋服が好きだったこともあり、ブランドコンセプトに共感して2012年にUA社へ転職。入社後は〈GLR〉湘南店に配属され、静岡や神奈川など複数店舗を経験し、マネジメントにも携わってきました。2024年4月からは〈GLR〉ルミネ新宿店に異動し、現在2年目になります。

画像 GLR ルミネ新宿店 福留 康太さん

長野:親の転勤で全国各地を転々とする中、小学生の頃に東京で見た洗練されたファッションやメイクに衝撃を受け、自然とファッションに興味を持つようになりました。学生時代には他社アパレルでアルバイトを経験。UA社でのインターンを通して、スタッフ同士の関係性、さりげない気配りや腰の低さに胸を打たれ、2020年に新卒で入社しました。入社後は〈GLR〉武蔵小杉店、光が丘IMA店に勤務。2024年には新ブランド〈コンテ〉の立ち上げを機に社内公募に挑戦し、現在は〈コンテ〉新宿店の店頭に立っています。

画像 コンテ 新宿店 長野 桃子さん


「ルミネスト」に挑んだ理由と、初挑戦に込めた想い。

―お二人とも「ルミネスト」には今回が初挑戦とのこと。チャレンジしようと思ったきっかけを教えてください。

福留:新宿という多くのお客様が訪れる環境で、「接客の質をさらに高めて、お客様の幸福度をより高めたい」という思いが強くなっていきました。昨年、同じ店舗で働くセールスマスターに認定されている先輩が「ルミネスト認定会」に出場されました。日々の積み重ねを大切にしながら、着実にスキルを高めていく姿を間近で見て、強く刺激を受けました。キャリアを重ねながらも決して努力を惜しまない先輩の姿に、「自分もこんな販売員でありたい」と挑戦を決めました。

画像 GLR ルミネ新宿店 福留さんのルミネスト認定会のロープレシーン(ルミネ様提供)

長野:ブランドディレクターから間接的にわたしの名前を挙げていただいたことを知り、「挑戦するしかない」と決意しました。自分の接客力がどこまで通用するのかを見つめ直すと同時に、さまざまな方の接客に触れながら、これから目指したい接客のあり方を考えるきっかけになると感じたことも理由のひとつです。また、「ルミネスト」を通して、〈コンテ〉というブランドの存在を、より多くの方に知っていただけたらという思いもありました。

画像 コンテ 新宿店 長野さんのルミネスト認定会のロープレシーン(ルミネ様提供)


日々の接客を軸に、「ルミネスト認定会」出場で見えた成長とは。

―普段の接客で大切にしていることを教えてください。

福留:常に意識しているのは、お客様に“高揚感”を感じていただくことです。新宿という立地もあり、欲しい物や目的がはっきりしているお客様も多いのですが、必要な物を提案するだけでは、その場の満足で終わってしまいます。その洋服を着たときの姿や、どんな気分で過ごせそうかをイメージしていただき、「早く着て出掛けたい」と思ってもらえること。そうした気持ちまで含めてお届け出来る接客を大切にしています。

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長野:お客様がなにを求めているかを汲み取ること以上に、わたしが知らない背景や気持ちをどれだけ引き出せるかを意識しています。店頭でたまたま手に取っていただいた一着でも、声かけやスタイリング提案次第で、「そんな着方もあるんですね」「それなら着てみたいです!」と表情が変わる瞬間があります。〈コンテ〉が大切にしている背景や想いも丁寧に伝えながら、お客様自身も気づいていなかった可能性を広げていきたいと思っています。

―「ルミネスト認定会」出場に向けて、どんな意識で日々の接客に向き合ってきましたか?

福留:予選からルミネストゴールド認定会までの半年間を通して、より一層、お客様一人ひとりに深く向き合うようになりました。ブランドや商品の魅力だけでなく、「お客様が普段どんなライフスタイルを送っているのか」「なぜそれを求めているのか」を丁寧に想像しながら提案していく。その積み重ねによって、お客様の反応や表情にも変化を感じ、自分自身の接客が深まったことを実感しています。

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長野:もともと、プライベートの買い物では、いわゆる“積極的に来られる接客”が苦手だったこともあり、店頭でもどこか一歩引いた接客をしていました。ですが、「ルミネスト」の練習会を通して、「聞いてみないとわからない」という気づきがありました。むやみに質問するのではなく、お客様の温度感やテンションに合わせて“聞いてみる”ことが大切だと知り、「それを着てどう見られたいか」「自分自身はどう感じるか」といった視点にも意識的に向き合うようになりました。

―大変だったことや葛藤はありましたか?

福留:ロールプレイングならではの時間配分には、かなり苦戦しました。6分という限られた時間の中で提案まで繋げるのは想像以上に難しく、時間の制約が一番のネックだったかなと思います。ただ、その経験を通して、日々の接客でもより的確にヒアリングし、テンポ良く提案する意識が身につき、結果的に接客力の向上に繋がったと感じています。

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長野:ロールプレイング大会経験がある先輩にお願いし、閉店後などに練習につき合っていただきましたが、「昨日は出来たことが、今日は出来ていない」ということが何度もあり、とにかく不安でした。ただ、練習をする中で押さえるべくポイントを意識するものの、「私ならではの接客の良さがあるからそこはいつも通り楽しくね!」とフィードバック頂いたことが励みになっていました。また、練習会でさまざまな接客スタイルに触れられたこと自体が大きな学びだったと感じています。

自分らしい装いやマインドを支える、大切な“モノ”。

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―店頭に立つとき、お二人が大切にしているモノについて教えてください。

福留:手もとで自分らしさをさりげなく表現出来たらと考えていて、毎日身につけている〈エルメス〉のシェーヌ・ダンクルです。結婚10周年の記念に夫婦で選びました。3人の子どもがまだ小さく、繁忙店で働く中で、今回の「ルミネスト」の挑戦も含め、家族の支えを強く感じる場面が多くあります。日々の感謝や覚悟を胸に、このブレスレットを身につけています。

長野:店頭に立つ際に欠かせないのは、〈グッチ〉のヴィンテージ腕時計と〈トゥデイフル〉のチェーンブレスレット。ベーシックで端正なアイテムが揃う〈コンテ〉の装いは、少し真面目に見えがちになります。だからこそ、両手にアクセサリーを重ねづけするなど、小物で抜け感を作ることを大切にしています。小物でさりげなく遊ぶそのバランス感が、自立した女性像や、〈コンテ〉らしいムードにも繋がっていると感じています。

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「ルミネスト認定会」を経て見えた、接客の価値とこれから。

―「ルミネスト認定会」を終えて、改めて気づいたことを教えてください。

福留:もちろん、ルミネストゴールド認定に届かなかったことへの悔しさはありましたが、それ以上に得たものの大きさを感じています。接客の幅が広がったこともそうですし、自分や日々の接客の可能性の大きさに気づけたことが、なによりの学びです。長く続けてきた接客の仕事ですが、いまがいちばん楽しいと感じています。AIやオンラインが進む時代だからこそ、店頭で人と人が向き合い、売り買いの関係だけではなく、感情を交わす接客販売という仕事の価値を改めて実感しました。

長野:大会を通して自分の強みを再認識し、苦手な部分とも向き合う中で、接客に対する意識や気持ちの置きかたが大きく変わりました。接客の一番の楽しさは、お客様との距離が縮まる瞬間にあると思います。今回の出場をきっかけに温かい応援をいただいたり、〈コンテ〉や「ルミネスト」に興味を持っていただいたりと、お客様と繋がる場面が増えたことを、心から嬉しく感じています。

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—最後に、お二人の今後の展望を教えてください。

福留:今回の「ルミネスト認定会」を通して、接客のやりがいや素晴らしさを改めて実感しました。その実感を自分の中に留めるのではなく、店舗内はもちろん、ゆくゆくは事業や会社全体へと広げていけるよう、接客を通して良い影響を与えられる存在でありたいと考えています。

長野:いまは接客と並行して、OMO選抜としてECやSNSを通じ、ブランドの世界観を伝える役割にも携わっています。「ルミネスト認定会」を通して、デジタル発信や情報をキャッチすることの重要性を改めて実感したので、デジタルと店頭の掛け合わせを大事にし、どちら側でも求められる販売員となっていきたいです。また、今回得た学びをメンバーにも共有し、お店全体の接客力を高めていけたらと感じています。

PROFILE

福留 康太さん

福留 康太さん

2012年入社。〈グリーンレーベル リラクシング〉テラスモール湘南店に配属後、新静岡セノバ店でメンズ責任者を担当。2019年にららぽーと海老名店へ異動し、2021年に店長に就任。2024年よりルミネ新宿店へ異動し、2025年ルミネスト シルバー認定を取得。

長野 桃子さん

長野 桃子さん

2020年に新卒入社。〈グリーンレーベル リラクシング〉で都内など複数店舗を経験後、現在は〈コンテ〉新宿店に勤務。骨格診断アドバイザー2級を取得し、一人ひとりに寄り添うスタイリング提案を得意とする。SNSなどの発信にも力を入れ、ブランドの世界観の発信にも注力している。2025年ルミネスト シルバー認定を取得。
@momo_25ph

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