ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

離れたからこそ見えた接客への想い。変わらなかったのはお客様と向き合う姿勢。

ヒト

2026.03.12

離れたからこそ見えた接客への想い。変わらなかったのはお客様と向き合う姿勢。

2016年にユナイテッドアローズ(以下、UA)へ入社し、名古屋駅の店舗で販売のキャリアを積んできた小島春奈さん。20代後半、将来への不安や「外の世界を見てみたい」という思いから、一度はUAを離れ、外資系ブランドでの経験を重ねました。そこで知ったのは、販売の難しさと同時に、自身が本当に大切にしたい接客の在り方。再び名古屋の店舗に立つ今、小島さんは何を感じ、どんな視点でお客様と向き合っているのでしょうか。一度離れたからこそ見えてきた、変わらない価値と、これからの自分。名古屋駅店で続く小島さんの今を伺います。

Photo:Go Tanabe
Edit & Text:Shoko Matsumoto

UA社の理念に共感して進んだ接客への道

―入社が2016年とのことですが、新卒でのご入社だったんですよね。UAへの入社を決めたきっかけを教えてください。

「ちょうど20歳の時です。就職活動中は本当にいろんな会社の説明会に参加していました。その中で、UA社の会社説明会で流れていた3分ほどのムービーが、すごく印象に残っていました。アパレルの会社なのに、洋服そのものを売り込むというより、人やお客様への向き合い方をすごく大切にしている会社なんだなと感じたんです。実際に店舗へ足を運んでみると、会社説明会で聞いた話と、実際のお店の雰囲気にギャップがありませんでした。よく、説明会では良いことを言っていたのに、店舗に行ったら全然違った、というような話も聞くと思います。でもUAは違っていました。スタッフの方々が本当に柔らかくて、優しくて、お客様を受け入れてくれる空気がありました。“言っているだけではなくて、ちゃんと体現している会社なんだ”と思えたことが、入社の決め手でした」

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―もともとアパレル業界を目指していたのですか?

「そうですね。高校生の頃、進路を考えた時に“何を仕事にしたいんだろう”と悩みました。高校は英語系に通っていたのですが、自分よりずっと英語ができる人がたくさんいて、“ここじゃないかも”と感じてしまって。改めて、自分が好きなことを見つめ直しました。人と話すことが好きだし、洋服も好き。それならこの道に進もうと思って、服飾の短期大学を選びました。ずっと英語を使う仕事に憧れていたのですが、気づいたら違う道にいましたね(笑)。でも名古屋駅店には海外からインバウンドのお客様が多く訪れるので、英語を使う機会は多いです。名古屋は新幹線が近くて、街もコンパクト。名古屋に泊まって、次の日に京都や大阪に行く、という方もすごく多いです。百貨店もあり、ご飯も美味しくて、ホテルも便利。1日過ごすにはすごくちょうどいい街なんです」

外の世界を知るための決断、転職

―新卒で入社して、6年間在籍されています。転職を考えた背景を教えてください。

「20歳で入社して、26歳になった頃ですね。20代後半、30代、40代と考えた時に、ひとつの会社勤めだけでいいのかなと思い始めました。将来のライフイベントも、自然と視野に入ってきたタイミングでした。結婚や妊娠、出産を考えると、後から転職活動をするのは難しいかもしれない。それなら、動ける今のうちに一度外の世界も見ておきたいと思ったんです。それに入社して3~4年目のタイミングでコロナ禍になり、お客様も来店されなくなっていたタイミングでした。自分たちも思うように接客ができず、“評価されているのかな?”と不安に感じる瞬間もありました。もちろん、会社が大変な時期だというのは理解していましたが、気持ちのギャップがありました。そして憧れもあったので、外資系のラグジュアリーブランドへ転職する決断をしました」

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一度離れたからこそ気づいた、UA社との違い

―外資系ブランドで働いてみて、UA社との違いを感じた点はどこでしょうか。

「一番の違いは“評価軸”です。UA社は数字だけでなく、人柄や日々の行動、接客のプロセスまで含めて評価してくれる会社です。外資系ブランドでは、個人や店舗ごとの数値目標にフォーカスした評価が行われていました。とくにお客様のニーズに寄り添うというUA社の販売スタイルは特徴的だと感じました」

―その経験を通して、ご自身の中で大切にしたい接客はより明確になりましたか?

「はい。一度来ていただいて、買ってもらって終わり、ではなく、お客様がUAに来てくださった“背景”に寄り添いたいという思いが、より強くなりました。例えばセレモニー目的でご来店されたとしても、その先の生活やご家族のことを伺うと、実はUAと長くつながれる接点が見えてくることも多いんです。そうやって、2回、3回と足を運んでいただける関係性を築いていきたいと思っています」

一番好きな会社で働きたい、そして再びUAへ

―再入社にあたって、不安はありませんでしたか?

「一度“辞める”という選択をしているので、受け入れてもらえるのかなという不安はありました。メンバーも半分くらい入れ替わっていましたし、“なんで戻ってきたの?”と思われないかな、とか。それでも、元いた店舗のスタッフや店長が、買い物に行った時にも声をかけてくれたりしていました。“全然戻っておいでよ”って、すごく自然に言ってくれたんです。同期の存在も大きかったです。在籍時と変わらない温かさで、背中を押してくれました。それにUAには復職の制度が整っていて、在籍時の評価や給与などを考慮していただいたことも大きな安心材料となりました。人事の方との面談もすごくフラットでした。“なぜ辞めたのか”“なぜ戻りたいのか”“これからどう貢献したいのか”をしっかり聞いていただきました。すごくカジュアルだけど、ちゃんと向き合ってもらえていると感じました」

改めて実感した、UA社という会社の魅力

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―実際に戻ってみて、改めて感じたことはありますか?

「やっぱり、スタッフみんながお客様のことを思って仕事をしているところですね。日々の業務に向き合う姿を見て、“ああ、いい会社だな”って思いました。ハイブランドには憧れもありましたし、実際に働いてみて素晴らしい世界だと思いました。でもUAの商品も、トップメゾンと同じレベルの生地を使っていたり、そこから着想を得て商品に活かされていたりする。“長く愛されている理由”が、ちゃんとあるんだなと実感しました」

変わらないマインド、広がった表現の幅

―以前と比べて、変わらない部分と変わった部分はありますか?

「変わらないのは、やっぱり“お客様のため”というマインドです。極端に言えば、買ってもらえなくても、またUAに来ていただけたらいい。その考えを受け入れてくれる会社だという安心感は、ずっと変わっていません。一方で、ファッションの幅は確実に広がりました。以前は“シンプル=地味”と思っていた部分も、削ぎ落とされたデザインの格好良さが分かるようになりました。自分の着こなしや、売り場の表現にも、その経験が活きていると思います」

名古屋でのおすすめの過ごし方

―名古屋でのおすすめの過ごし方を教えてください。
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「名古屋はモーニング文化が根付いている街なので、カフェや喫茶店でモーニングを楽しむのがおすすめです。イマドキのカフェから、昔ながらの雰囲気が残る喫茶店まで選択肢が豊富で、その日の気分に合わせてお店を選べるのも魅力のひとつ。高岳にあるカフェのピザや、豊田市にある『リトルクックー』のスパイスの効いたカレーなど、少し足を伸ばしてお気に入りのお店を巡るのも楽しみです。また、2022年に開業したジブリパークは、国内外から多くの人が訪れる名古屋を代表する観光スポット。作品の世界観を体感できるだけでなく、グッズも充実しているので、大人でもじっくり楽しめる場所です。休日は友人とカフェやカジュアルなビストロでおいしい食事を楽しんだり、市内に新しくできたお店をチェックして、グルメな友人と一緒に出かけることも多いですね。また、登山が好きな母と一緒にハイキングに出かけることもあり、自然の中で体を動かす時間が良いリフレッシュになっています」

これからの挑戦と、その先に見据える未来

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―最後に今後の目標や挑戦したいことを教えてください。

「今ご愛顧いただいているお客様に、これからもご満足いただくことが一番です。その上で、UAを通して新しいファッションやブランドに出合っていただきたいです。それが、ご家族やご友人へと広がっていく、そんな接客をしていきたいですね。それから、売り場に立っているからこそ聞ける、お客様のリアルな声があります。“ここがこうだったらもっと良かった”という思いを、商品部に届けていくことも、私たちにしかできない役割だと感じています。そして将来的には、商品づくりに関わる仕事にも挑戦できたら嬉しいです。全国のお客様にご満足いただけるものを作る。販売を経験してきたからこそできる仕事だと思っています」

PROFILE

小島 春奈

小島 春奈

2017年新卒で入社しUA 名古屋駅店へ配属。2023年に外資系ブランドへ転職し、2024年3月に再度UA社へ入社。現在は再度 UA 名古屋駅店で自身の接客スキルを磨いている。

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