ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

DXで店舗とオンラインをつなぐ、しなやかな提案力。

ヒト

2026.03.19

DXで店舗とオンラインをつなぐ、しなやかな提案力。

〈ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ〉静岡店の販売スタッフとして店頭に立ちながら、DX業務にも積極的に取り組み、オンラインとリアルを横断した接客を実践する上中理恵さん。時短勤務という限られた時間の中でも、一人ひとりのお客様に丁寧に向き合い、スタイリング提案や情報発信を通して確かな信頼関係を築いてきました。ママとしての視点と販売のプロとしての経験を掛け合わせ、店舗とオンラインをつないでいます。静岡から発信される、等身大で実践的なDX接客のかたちと、日々積み重ねてきた想いを伺いました。

Photo:Go Tanabe
Edit & Text:Shoko Matsumoto

接客が好き。その想いを13年間磨き続けてきた。

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―入社のきっかけについて教えてください。

「社会人になってからは事務職を経験したこともありましたが、その後アパレル業界で何社か転職する中で、やっぱり自分は“人と関わる仕事”が好きなんだなと改めて感じるようになりました。数ある選択肢の中で、心を動かされたのが〈ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ〉だったんです。お客さんとして買い物に来ていた時、スタッフの対応がとても気持ちよくて、お店の雰囲気も好きでしたし、『ここで働きたい』という気持ちが自然と強くなりました。さらに惹かれたのは、会社として大切にしている、“すべてはお客様のためにある”という姿勢にすごく共感しました。この会社で接客を学んでいきたい、自分ができることをお客様のために体現していきたい、そう思って入社を決めました」

―UAへの入社は何年ですか?

「2013年7月で、今年で13年目になります。異動は一度もなく、入社してからずっと静岡店です。最初はメンズフロアからスタートして、数年後にセクション移動でウィメンズへ。そこからはずっとウィメンズ担当です。そのキャリアの中で、2度の産休・育休も経験しました。1人目が2016年、2人目が2019年です。産休を経て、今は時短勤務で復帰しています。仕事と家庭、どちらも大切にしながら働き続けられているのは、周囲の理解とサポートがあってこそだと感じています」

“リアルな生活”を想像するDXスタイリング

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―DXの活動を始められたきっかけは何ですか?

「2回目の育休から復帰したタイミングで、当時の店長から『こんな業務があるんだけれど、やってみない?』と声をかけていただいたのがきっかけです。久しぶりの仕事復帰で新鮮な気持ちでしたし、そのタイミングで新しい事に挑戦する楽しみが大きくて、前向きな気持ちで引き受けました」

―取り組む上で意識していることはありますか?

「一番大切にしているのは、お客様視点です。着用シーンをできるだけリアルに想像するように、たとえば“30代ママ・家族でお出かけ・屋外”というざっくりした設定からスタイリングを組み立てます。動きやすいか、洗える素材か、荷物がしっかり入るバッグか。夏なら日よけになる羽織りがあるか、など、実際にお客様からいただく声や自分自身の経験をもとに考えています。私自身も母親になったことで、服選びの視点がより具体的になったところもあります。学校行事やプライベートのお出かけなど、シーンによって洋服の選び方が変わるので、“自分だったらこれを着るかな”と想像しながらスタイリングに落とし込んでいます」

量より質。情報を“詰め込む”投稿スタイル

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―投稿頻度と投稿の際のこだわりを教えてください。

「ここ最近は、月に10~15枚ほどです。 自分なりに試行錯誤しながら、量より質に注力して、1投稿にできるだけ情報を詰め込むことを意識しています。発信の際に意識しているのは、お客様が見たいだろうなと思うところ。どの色、どのサイズにも必ず探している方がいると思って投稿しています。ベーシックな色だけでなく、まだ投稿されていないカラーも積極的に着るようにしています。また、最大10枚まで載せられる写真は、できる限りフル活用。後ろ姿や着用時の自然なシワ感、インナーのデザインなど、自分がお客さまだったら“ここが見たい”と思うポイントは全部載せたいですね。アクセサリーやバッグ、靴も含めて、着用感が伝わるように工夫しています。アイテムのサイズ比較や、着回し提案など、もう少し掘り下げた内容はボイスというブログの方へ投稿しています。」

発信が、店頭での会話につながる瞬間

―発信を続けてきて、変化はありましたか?

「投稿を重ねるうちにPV数が伸びてきて、多くの方に見ていただけている実感が湧いてきました。数年経つと、店頭でも変化を感じるようになり、『スタイリングを見てます』『フォローしています』と声をかけていただいたり、スクリーンショットを見せてくださり『これありますか?』とお問い合わせいただくことが増えました。中には、投稿を見てすぐにご来店してくださるお客様や、電話でご相談していただける方もいらっしゃいます。オンラインだけだと反応が見えにくいという不安もありますが、実際にお顔を合わせてお声をいただくと、『ちゃんと届いているんだ』と実感できて、すごく励みになりますね」

―DXの取り組みが、店頭接客にも活かされていると感じることはありますか?

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「実際に自分が着て感じたサイズ感や着心地をお伝えできるので、説得力を持たせられるようになってきたかなと思っています。購入を迷われている方には、QRコード付きの名刺でスタイリングページをご案内することもあります。オンラインと店頭、それぞれの良さをつなぐ接客が、自然と形になってきたのかなと思います」

限られた時間の中で、大切にしていること

―時短勤務の中で、心がけていることはありますか?

「本当にメンバーに助けていただくことが多いので、感謝の気持ちをきちんと言葉にすることを大切にしています。『ここが助かりました』『ありがとうございます』と、具体的に伝えるようにしています。また、出勤しているメンバー全員と必ず会話を交わすことも意識しています。業務の話だけでなく、ちょっとした雑談でもいいので、必ずコミュニケーションを取るように心がけています。そして、家族に対しても色々な場面で支えてもらっているので、同様に感謝を伝えることを忘れないようにしています」

日々を支える道具たち、癒しのスポット。

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— 上中さんの仕事に欠かせないアイテムを教えてください。

「まずは携帯です。DX業務においてアイテム選定から撮影、編集まで全て行っています。リップも同様に、身だしなみや、いつ撮影に入っても良いように付帯するようにしています。デジタルな時代ではありますが、名刺の裏などにお客様が気になられた品番を控えるときなどにペンも必須です。名刺入れは〈アニヤ・ハインドマーチ〉のものを使っています。UA社に入社して名刺を持つのが初めてで、そのタイミングで買いに行った思い入れのあるもの。もうボロボロなんですが(笑)、初心に帰ることができる大切な必需品です」

―静岡のおすすめスポットはありますか?

「島田市にある『島田ゆめ・みらいパーク』です。すごく大きな公園で、遊具もたくさんあって、子どもが本当に喜びます。週末は家族でよく行って、天気がいい日はテントを張ってのんびり過ごしたりしています。また、静岡は有名店でなくても海鮮が本当に美味しいんです。静岡に来た際は、気軽に色々なお店で楽しんでもらいたいですね。あとはやっぱりげんこつハンバーグが名物の炭火焼きレストラン『さわやか』。人気でランチ時には行列になることもありますが、ぜひ一度味わってみてください」

―趣味があれば教えてください。

「推し活です。コンサートやイベントに行くのが、楽しみのひとつです。他には映画も好きですね。映画館に行けない時は、サブスクなどの動画配信サービスで観ています。美味しいものを食べたり、銭湯に行ったりする時間も、大切なリフレッシュのひとつになっています」

洋服の先に残る“安心感”を届けたい

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―最後に、販売スタッフとして、お客様にどんな想いを届けていきたいですか?

「丁寧な接客を通して、お客様のお買い物が心地よい時間になったらいいな、という想いがずっとあります。最近、お客様にとって大切な節目の日に着るお洋服を選ばせていただく機会がありました。お話を重ねていくうちにやはり洋服は、ただの“モノ”ではないんだなと実感しました。日常の中で『これがあって助かった』『本当に買ってよかった』と思ってもらえたり、お客様の生活に入り込み、そこに安心感や心強さが一緒に残ってくれたら嬉しいなと思っています。オンラインで簡単に買える時代だからこそ、丁寧な情報発信にも意味があると感じています。投稿を見て『買ってよかった』『安心できた』と思ってもらえるような価値を、これからも届けていきたいです」

PROFILE

上中 理恵

上中 理恵

2013年に入社し、ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ 静岡店へ配属。
入社してすぐはメンズを担当し、その後ウィメンズの担当も経験。2度の育休を経て現在はお店のDX担当や顧客様担当として、日々の安心感ある接客に力を入れている。

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