ウツワ
2025.12.23
伝統をまとう器と、日本酒で迎える新年
古来、日本には、おめでたい日にお酒を飲んで幸福を願う“祝い酒”という風習があります。神さまにお酒を供えて感謝を捧げ、そのお下がりを飲むことで福を分かち合い、絆を深めてきたのです。特に新しい年の始まりであるお正月は、「この一年がめでたく幸せであれ」という願いを込める大切なとき。元旦(元日の朝)に「おめでとう」と言い合い、屠蘇を飲み回して雑煮を食べる「年祝い」は、これからも受け継いでいきたい大切な日本の伝統です。ここでは、そんなお正月におけるお酒やお屠蘇の文化を紐解きながら、今の暮らしに寄り添う自分らしい新年の迎え方をご提案します。
Photo: Waki Hamatsu
Styling: Rina Taruyama
Edit: Shoko Matsumoto
Text: Shiori Fujii
お正月にお酒をいただくのはなぜ?
お屠蘇とはどんなもの?
今の暮らしになじむ、お屠蘇の楽しみ方
器で味わう“お正月の一杯”
身近な空間で私らしい室礼を
■ 書籍
石垣 悟(編)『日本の食文化5 酒と調味料、保存食』吉川弘文館。
神崎 宣武『酒の日本文化』角川書店。
谷田貝 公昭(監修)・坂本 廣子(著)『イラストでわかる日本の伝統行事・伝統食』合同出版。
広田 千悦子『にほんの行事と四季のしつらい』世界文化社。
■ Webページ
政府広報オンライン「VOL.199 JANUARY 2025 [NEW YEAR'S ISSUE 2025] CELEBRATING A BRIGHT NEW YEAR IN JAPAN健康や長寿を願って飲む薬草酒「お屠蘇」」 URL:https://www.gov-online.go.jp/hlj/ja/january_2025/january_2025-02.html (※閲覧日:2025年12月10日)
PROFILE
藤井志織
ライター・エディター。食や暮らし、自然環境をテーマに、雑誌や書籍、WEBメディア、企業コンテンツなどで取材・執筆。読み手の暮らしと社会を、生活者の視点と言葉でつなぐことを目指している。編集した書籍に『TODAY’S MAKE-UP』『ライクライクキッチンの旅する味』『100gで作る北京小麦粉料理』『韓国美・味案内』『始末のよい料理』などがある。Instagram@fujiishiori1979