ウツワ
2015.10.26 MON.
「The Tweed Run Tokyo 2015」STYLE REPORT.(前編)
眩しいほどの日差しが空から降り注いだ10月18日(日)。絶好の空模様のもと、「The Tweed Run Tokyo 2015」が開催されました。ドレスコードである“ツイード”のアイテムを身にまとい、自転車に乗って東京の街を回遊するこのイベントも今回で4回目を迎えます。クラシックなスタイルからストリートやモードを感じさせる現代的な着こなしに至るまで、さまざまな“ツイード・ファッション”を鑑賞することができた当日。今回、その一部をSNAP形式でお届けします。参加者の声とともに、その熟練された着こなしをお楽しみください。まずは前編、9名のご紹介です。
Photo_Takeshi Wakabayashi
Text_Yuichiro Tsuji
ベストドレッサー賞受賞
戸村宇里さん/ 芸術学校教諭
「交通ルールを学ぶきっかけになる、とてもいいイベントだと思います。やはり、交通ルールを守ってこそ真の紳士になれると思うので。ファッションのポイントは、ゲートルかな。着こなしがクラシカルになるし、自転車のギアがボトムに絡まないので一石二鳥ですね(笑)」
「いつも街で出会った人の似顔絵を描いたりしています。描くと喜んでくれる方が大勢いらっしゃるので、それ見て僕も嬉しくなりますね」
宮本彩菜さん/ モデル
「東京の街を自転車で走ると、普段歩いている道でも違う目線でみることができるので楽しいですね。みなさんとのツーリングだったので、車道も安心して走行することができました。ひとりで自転車に乗るのもいいけれど、みんなでお洒落をして乗るのも気分が盛り上がって気持ちがいいです 」
「今日着ているのは〈メゾン キツネ〉のセットアップ。次に参加するときは、おじさんのような格好をしたいですね」
(左)竹原健治さん(右)細井雄介さん/ PATRICK
「今回はパトリック・チームでお揃いのユニフォームを着て参加しています。とにかくイベントを楽しみたいですね」(竹原さん)
「参加されている方はみんなお洒落な格好をされているので、みなさんのファッションを見ているだけでも楽しいです」(細井さん)
「袖についたラインと、胸のワッペンはリフレクター仕様になっていて、暗い道でも安全に自転車走行ができるようになっています」(細井さん)
松村竜也さん/ UNIT&GUEST
「チームのみんなが昨年参加していて、すごく楽しいという前評判を聞かされていました。実際参加してみると評判以上の楽しさだったので、ぜひ来年も参加したいですね。普段はあまり通らない道を走ることで新たな東京の一面を発見することができるところが、このイベントの魅力だと思います」
「今日はキャップもボトムもツイードで合わせました。シューズは〈ホーボー〉が別注した〈パラブーツ〉。クラシックでな雰囲気で気に入っています」
Bruce Paskさん/ Bergdorf Goodman
「いま着ているジャケットは僕のお気に入りで〈ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン〉のもの。今日は天気もいいし少し暖かいから重たくならないように組み合わせています。タンガリーのシャツに同色系のネクタイでまとめればラフさもうまれるので、今日みたいな晴れた日にピッタリですよね」
「ジャケットはレザーのパッチポケットがついているところがお気に入りのポイント。着こなしのクラシックなニュアンスを引き立ててくれるんです」
太田義和さん/ 建設コンサルタント
「自転車に乗るときは普段から今日のような格好をしています。じつはジャケットもボトムも、自転車に乗るために生地からフルオーダーでつくってもらったものなんです。このイベントを機に、ここ日本でも自転車とファッションを同時に楽しむ人が増えてくれたら嬉しいですね」
「パンツの丈は変速機に当たらないように丈を調整してあります。すべての機能やデザインには理由がある。これからも物事への追求心を忘れないようにしたいです」
石川純里さん
「今日は〈ラレー〉の古い自転車で参加させてもらいました。青空のしたで自転車を漕ぐと気持ちがいいですね。着ているツイードのジャケットは、スコットランドの『ポーター&ハーディング社』の生地を使用して自分で仕立てたもの。たまたまニットと配色が合ったので、組み合わせて着てみました」
「じつはハンドルのお花も自分でデコレーションしたものです。ロンドン発祥のイベントなので、ブリティッシュな感じを意識しています」
高岡正光さん/ SLOW CYCLE
「僕みたいな格好している人が他にいなくてちょっと恥ずかしいんですが…(笑)、それでもイベントを楽しませてもらっています。普段は東京の東側を中心に自転車を走らせているので、都心を走るのは新鮮ですね。賑わった街並を自転車に乗りながら眺めるのは、なんだか不思議な気分です」
「カリフォルニアのバイクチームの東京支部を運営しています。このイベントはロンドンが発祥ですが、あえてアメリカのスタイルで参加させてもらいました」
(左)三木雅晴さん(右)阿久澤卓也さん/ NEWYORKER
「去年も参加しているんですが、みなさんと一緒に都内を走り回るのが楽しくて、今年もエントリーしました」(三木さん)
「ツイード・ファッションも十人十色で、それぞれ微妙に表情が異なる着こなしをしているのが興味深く、勉強になります」(阿久澤さん)
「着こなしは、ツイードのベストに合わせてグレートーンで統一しました。胸のコサージュや、鞄に付けているテディベアもツイードなんです」(阿久澤さん)