ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

ローカルに根ざすコミュニケーションの形。江ノ電×California General Store ×RYU AMBEのスペシャルコラボ。

モノ

2025.08.07

ローカルに根ざすコミュニケーションの形。江ノ電×California General Store ×RYU AMBEのスペシャルコラボ。

湘南でローカルコミュニケーションを大切にしている〈California General Store(以下CGS)〉と、江ノ島電鉄、ファインアーティスト・Ryu Ambe氏によるトリプルコラボが実現。湘南エリアで活動する3者ならではの今回の取り組みについて、〈CGS〉ブランドディレクター・青谷 克也さんに、コラボ誕生の背景やアイテムへのこだわりを伺いました。

Photo:Takehiro Sakashita
Text:Riho Abe

湘南エリアに根付いたトリプルコラボの経緯

―今回のトリプルコラボのきっかけを教えてください。

ちょうど昨年、江ノ電さんが僕らとも親交のある〈BILLABONG〉さんとコラボされていて、その経緯なども伺っていたこともあり、「いつかご一緒できたら」と思っていたタイミングで機会に恵まれました。江ノ電さんとしても、〈BILLABONG〉さんとのコラボの反響を受けて、地域に根ざしたアパレルブランドと新しい取り組みができないかと考えられていたそうです。

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―Ryu Ambeさんとのコラボは、昨年に続いて今年で2回目となりますね。今回もご一緒することになった経緯を教えてください。

Ambeさんは、キャッチーな作風で大人から子どもまで幅広い世代に親しまれているアーティスト。湘南エリアのカフェやショップ、スーパーなど、日常の風景に溶け込むようにアートが広がり、地域の人々に深く愛されています。昨年〈CGS〉で、コラボTシャツを制作したほか、ライブペイントイベントもご一緒しました。今年もまた一緒に何かできたらと思っていたところに、江ノ電さんからお話があって。そこでAmbeさんに加わっていただくことで、より“湘南らしい”コラボになると思い、お声がけさせていただきました。

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江ノ電が走る湘南の風景と、家族の夏のお出かけを表現

―今回のコラボのテーマとアイテムのラインナップを教えてください。

クリエイティブのテーマは「夏の湘南」と「家族」。アイテムを身につけて出かけたくなるようなイラストを取り入れたいと、Ambeさんと相談しながら制作を進めました。メインビジュアルでは、湘南の街を走る江ノ電と江ノ島、楽しそうな街の人々のイラストを採用。Ambeさんらしい、遊び心のある楽しいデザインに仕上がりました。

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アイテムは、大人サイズとキッズサイズのTシャツとキャップをはじめ、サコッシュやウォーターボトル、保冷缶ホルダー(クージー)、手ぬぐいをラインナップ。ちょうど夏休みの発売になるので、家族で湘南のお出かけを楽しんでほしいという思いを込めました。例えば手ぬぐいは首に巻いて日よけに使ったり、クージーにはお父さんのビールを入れたり…。そんなふうに、夏の湘南を満喫していただけたら嬉しいです。

画像 Ambeさんが描き下ろした〈CGS〉のロゴをあしらったキャップは、ブラックとベージュの2色展開。写真左がキッズサイズ、右が大人サイズ。江ノ電のロゴもサイドに。

―Tシャツとキャップは、キッズサイズの展開もあり、親子お揃いで楽しめそうですね。

江ノ電といえば、やっぱり“緑”。今回は江ノ電カラーを意識し、グリーンをポイントにしたデザインを用意しました。キッズ用には、江ノ電らしさを思いきり楽しんでもらえるよう、グリーンのボディを使ったデザインも取り入れています。一方、大人用にはブラックやホワイトのモノトーンも展開し、街中でも取り入れやすいラインナップに仕上げました。親子でコントラストを楽しんでいただけたらと思います。

画像 大人用Tシャツ。前面は〈CGS〉と江ノ電のロゴを刺繍で表現し、背面にAmbe氏が描いたメインビジュアルをあしらったデザイン。カラーはモノトーンと、白地に江ノ電らしいグリーンを合わせた2色展開。

画像 大人用Tシャツ。Ambe氏のイラストを存分に楽しみたい方におすすめのデザイン。前面にメインビジュアルを、背面にはAmbe氏描き下ろしの〈CGS〉ロゴをあしらっている。ブラックとホワイトの2色展開。

画像 江ノ電らしい緑を主役にしたキッズTシャツ。前面にメインビジュアルを、背面にはAmbe氏描き下ろしの〈CGS〉ロゴをあしらっている。グリーンとホワイトの2色展開。

―着心地のこだわりを教えてください。

さまざまな方に着ていただけるよう、比較的ゆったりとしたシルエットのボディを採用しています。体型を気にせず着られるサイズ感で、大きめに着たい方はもちろん、女性にも少しルーズに着ていただけるデザインです。サイズは大人用でS・M・L・XLの4展開。Tシャツのボディには、やや地厚な生地を使用。白でも透けにくく、しっかりとした着心地に仕上げました。耐久性や質感にもこだわっています。

画像 「江ノ電さんのロゴがかっこいい!」と青谷さんもイチオシの刺繍ロゴTシャツ。刺繍ならではの質感が、洗練された印象を与えるデザイン。

―販売後のイベントなどは予定されていますか?

今回のコラボに合わせて、8月9日・10日に、Ambeさんによるシルクスクリーンイベントを開催します。さらに、店内ではAmbeさんのポスターの展示販売も実施。コラボアイテムだけでなく、Ambeさんの世界観をじっくり楽しんでいただける機会となっています。また、8月8日は江ノ電さんの方でも、Ambeさんによるライブペイントイベントが開催されます。今回のコラボアイテムは〈CGS〉の店舗だけでなく、〈江ノ電ショップ江ノ島〉〈江ノ電ショップ藤沢〉〈江ノ電グッズショップ ことのいち鎌倉〉の3店舗でも一部販売予定。江ノ電さんのショップや駅にも、ぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです。

大好きな湘南をみんなで盛り上げたい

―江ノ電さんからは、どんなリアクションがありましたか?

江ノ電さんからも「湘南を一緒に盛り上げたい!」と言っていただいていて、僕自身もこの取り組みを一度きりで終わらせず、続けていきたいと思っています。同じことの繰り返しではなく、もっと面白い仕掛けを盛り込んで、またこの三者で新しいチャレンジができたら嬉しいですね。また、江ノ電さんだけでなく、地域に根ざした企業やブランドとも一緒に、湘南を盛り上げるような取り組みができたらいいなと考えています。

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―今回のコラボもそうですが、〈CGS〉が「ローカルコミュニケーション」という部分をとても大切にされていると感じています。そうした“地域とのつながり”について、改めて大切にされている想いや考えをお聞かせいただけますか?

2021年に〈CGS〉の事業を継承する以前から、僕は一人のファンとしてこのお店に通っていました。湘南エリアの中でも、独自の視点で発信を続けている存在で、本当にかっこいいお店だとずっと感じていたんです。だからこそ、〈CGS〉をこの地で長く継承していくことが、自分にとっての大きなテーマでもあります。何より大切にしているのは、地域の方々や企業に愛される存在であること。今回のように湘南で活動する方々と一緒にものづくりをしたり、地元の飲食店さんや個人の方とワークショップを開いたり、ヨガイベントを定期開催したりと、日常的に地域とつながる場づくりを意識しています。

僕自身もスタッフの多くも湘南在住。だからこそ、僕らが感じている湘南の魅力を、自分たちらしい形で発信し続けていきたいと思っています。「ここに来れば何か面白いことがある」と感じてもらえる場所に。人と人のつながりが自然と生まれるような、地域にとって“なくてはならない存在”になれたら嬉しいですね。

PROFILE

青谷 克也

青谷 克也

2003年ユナイテッドアローズ京都店に入社。梅田店をはじめとする関西エリア各店で経験を積んだ後、〈BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS〉メンズチーフバイヤーに。2021年、〈California General Store〉の事業継承にともない、ブランドディレクターに就任し兼務している。

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