ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

ソウルと東京をつなぐ。クリエイターBomiさんとUAが描く次世代のファッション体験。

ヒト

2026.02.12

ソウルと東京をつなぐ。クリエイターBomiさんとUAが描く次世代のファッション体験。

ユナイテッドアローズ(以下、UA)社が次世代へ向けて展開する新たなコミュニケーション施策。その第三弾として始動する新プロジェクト 『UA CURATED』 は、同社が展開する約30ブランドのプロダクトを横断的に編集し、独自の視点で提案するキュレーションストア企画です。このプロジェクトでは、外部のクリエイターやカルチャーリーダーをキュレーターとして招き、それぞれの感性や価値観からストアを構成。既存のブランドイメージやカテゴリーにしばられず、多様なスタイル・世代にアプローチする、UAの新たなブランディング戦略として注目を集めています。
今回は、モデルとしてブランドやCMで活躍する一方、自身のアパレルブランドも展開する韓国のファッションクリエイターBomiさんとUA社がタッグを組み、アジアの最先端カルチャーを融合させた新しいWebストアをプロデュース。本プロジェクトでは、日本の人気ファッション誌『GINZA』のYouTubeとの取り組みを通じて、東京の最新トレンドをキャッチし、厳選したアイテムのセレクトやビジュアル撮影を実施。YouTubeでの動画配信やSNSを活用したプロモーションにより、韓国と日本、両国のファッション感度の高い層に向けて、UA社の新しい魅力を届けます。

Photo:Kasumi Osada
Edit & Text:Shoko Matsumoto

韓国でのモデル、クリエイター、ディレクターとしての活動

―韓国ではどのような活動をされていますか? キャリアについて教えてください。

「今、一番時間を使っているのは自分のブランド作りですが、メインとしてはモデルやクリエイターとして活動しています。2019年にモデルをスタートして、そこから徐々にクリエイターとしての活動も始めました」

―クリエイターとしては、具体的にどんなことをされていますか?

「インスタグラムを中心に、インフルエンサーとして活動していて、そこでお任せいただくお仕事をしています。最近まではアイウェアブランドのディレクターとして、ビジュアルやデザイン関連の業務を担当していました」

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―デザインは専門的に学ばれていたんですか?

「大学では産業デザインを専攻しました。卒業後は個人のキャリアを築いています」

―眼鏡ブランド以外に、どのようなブランド運営がありますか?

「現在は自身のブランドを運営しながら、自分でやってみたかったことを一つずつ形にしています。また、時々ほかのブランドの企画やディレクションの仕事も行っていて、今回はUAと一緒にお仕事をすることになりました。ひとつの仕事が終わると、また別のご縁へと自然につながっていく感覚があります。ありがたいことに、今回のUAとのお仕事は、自分の力を発揮できるタイミングでご提案をいただいたと感じています」

静かな世界観をつくる、SNSという場所

―SNSでの発信には、どんなテーマや世界観を意識していますか?

「どちらかというと、落ち着いた雰囲気を大切にしています。普段からSNSは刺激がとても強い場所だなと思っていて。私は昔のものを探し続けるのが趣味なんですが、そうしたものを見ていると、昔のものって、意外と今より刺激的だなと感じることがあるんです。その感覚がすごく好きで、だからこそ、無理に加工せず、そのまま見せ続けたいという気持ちが大きいです。私のアカウントを通して、ヴィンテージや昔のルックの魅力を、自然に伝えられたらいいなと思っています」

―古いものに惹かれる理由はなんでしょうか。

「理由というほどではないですが、昔のもののほうが、今より大胆に感じることが多いんです。スタイルやルック、当時の空気感、本そのものの佇まいが、今見てもすごく新鮮で、かっこよく感じます」

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―インスタグラムをメインの発信場所にしているのはなぜですか。

「早くて、簡単で、たくさんの人に届く場所だと思うからです。2018年にアカウントを作って、定期的に投稿するようになったのが2019年頃。今は3日に1回くらいのペースでアップしています。投稿の多くは洋服に関する内容ですが、普段から物や友人の写真を撮ることも好きなので、そういった記録を共有する場としてもインスタグラムを使っています。洋服も撮影も好きなので、それらを共有する場としてインスタグラムを使っています」

韓国と日本、ファッションのムーブメントの違い

―Bomiさんから見た、今の韓国のファッション事情を教えてください。

「本当にスタイルが多様になったので、“トレンドがないことがトレンド”かもしれません。個人的には、日本はコーディネートや全体のスタイリング、バランスなどに独自の個性が強く表れる印象があります。一方で韓国は、アイテム単位で流行する傾向が強いように感じます。たとえば、スポーツブランドのダウン、スエードジャケット、シームレスの眼鏡、というように。アイドルやタレントが身につけて流行し、それを持っていること自体が“今っぽい”“おしゃれ”という認識になる。そこから、自分でコーディネートを組んでいく流れがあると感じています」

―日本との違いで、特に感じることはありますか?

「一番違うのは、色の使い方だと思います。日本は色使いが豊かで新しい印象があって、韓国は無彩色、グレーやモノトーンを中心としたクラシックなイメージが強いと思います」

キュレーターとしての新しい挑戦

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―今回、UAから声がかかったときの率直な気持ちを教えてください。

「最初は“自分がやっても大丈夫かな?”という不安が大きかったです。でも話を聞いていくうちに、きっと面白い仕事になるという確信が持てました。めったにない機会だからこそ、“しっかりやり遂げたい”という気持ちが強くなりました。本当にありがたい機会だと感じています」

―UAのことは以前から知っていましたか?

「はい。中学生の頃からヴィンテージが好きで、自然と日本のブランドに多く触れるようになりました。その中でUAを知りました」

―当時、韓国ではヴィンテージ文化はまだ今ほどではなかったですよね。

「そうですね。私の地元は、ソウルではなかったので、ヴィンテージは主にオンラインストアで触れるものでした。子どもの頃はオンラインのヴィンテージショップを見るのが趣味で、気に入ったアイテムを見つけると、そのブランドについて調べたりしていました。あるヴィンテージショップのサイトでは、商品説明に“どこの国のブランドか”や“製造年”などの情報が書かれていることがあって、そのときに『UNITED ARROWS』という表記を初めて見ました。“こんなブランドもあるんだ”と自然に知ったことが、UAとの最初の出合いでした」

「サンドイッチ」というコンセプトに込めた想い

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―今回の企画は、どのように進めていきましたか?

「事前に“どういった服をどうやってスタイリングするか”という方向性は考えていました。でも、実際に服を見て、しっくりきたらそれでいこう、という気持ちもあって。実物を見てみると、すごく相性が良かったので、そこからコンセプト名を決めました。名前は『サンドイッチ』です」

―その名前に込めた意味を教えてください。

「ミックス&マッチのスタイリングをやりたい、という考えがありました。サンドイッチって、パンの間にいろんな具材が入っていますよね。私自身も、ガーリーな服も着るし、ストリート系も着る。日本が好きな韓国の若い人たちはすでにたくさんいますが、今回の企画や私自身をきっかけに、さらに日本に親和性を感じてもらえたらいいな、という思いもありました」

日本の撮影現場で感じたこと、学んだこと

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―撮影を終えての感想を教えてください。

「まず、このような楽しい提案をしてくれた友人に、心から感謝したいです。新しい経験ができて、本当に多くのことを学びました。実は撮影期間中、ひどい風邪を引いてしまっていて、迷惑をかけていないか心配だったんですが、皆さんの情熱や細やかな配慮がひとつに集まって、形になっていくのを見て、体調を忘れるくらい意欲的に取り組めました」
―今回は雑誌『GINZA』との取り組みもありましたね。

「本当に楽しい体験でした。日本のショップ『H BEAUTY&YOUTH』でリサーチをしたり、編集部に行って過去のアーカイブ雑誌をたくさん見て学んでいる様子がYouTubeで配信されます。個人的に古い本を集めるのが趣味なのですが、年代に関係なく自由にアーカイブを見ることができることに、とてもワクワクしました。まるで『GINZA』の編集部のスタッフの一員になったような感覚で、とても新鮮でした」

キュレーターとして関わったからこそ見えたもの

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―今回はキュレーターという立場でプロジェクトに参加されました。普段のモデルとしての仕事との違いはありましたか?

「海外のプロジェクトにゼロから関わるのは初めてだったので、正直、役割がどうなるか最初は分からなかったです。でも、今回はほぼすべての工程に参加させてもらって、自分のキャリアにとっても、とても楽しくて、面白くて、貴重な経験になりました。少し陳腐に聞こえるかもしれませんが、言葉や国籍が違っても、心が同じ方向を向いていれば、良いものを一緒に作ることができるんだと感じました。2026年の始まりを皆さんと過ごせたこと、本当に幸せでした」

『UA CURATED』が日韓の新しい架け橋に

―この企画を、韓国、また日本の方々にどんなふうに受け取ってもらいたいですか?

「お互いに、まるでサンドイッチを分け合うみたいに、自然に交流できる関係が生まれたらいいなと思います。 言語が違っても、お互いの好みを共有することで、日本と韓国の人たちの交流がより深まるきっかけになったらとても嬉しいです」

PROFILE

BOMI

BOMI

モデルとしてブランドやCMで活躍する一方、自身のブランドも展開する韓国拠点のクリエイター。甘さとストリート感を自在に行き来する着こなしや、日常に寄り添うラフで自然体のファッションが魅力。『GINZA』をはじめとする日本のメディアに出演歴も。
Instagram:@bbxx.3_3

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