シテンの視点 #17

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2022.03.17 

シテンの視点・#17「Dazed and Confused 」

文:シテン クリエィテイブ・アドバイザー 百々 徹



映画の中に見るファッションと音楽の切り離せない視点
1993年に公開された70年代半ばを舞台とした青春映画『DAZED AND CONFUSED(邦題: バッド・チューニング)』映画の時代背景に合わせた70年代のロックを多数収録している。これは70年代半ばのアメリカを舞台にした青春映画。映画の時代背景に合わせたロックをテーマにした、その時代の重要な曲を多数収録したサウンドトラックも人気となった。この映画はその内容というよりも、ファッションと音楽だと思う。内容は全編にわたって、今の時代となってはとても不謹慎この上なく映る内容ばかりだが、どこか幸せ感がある。そして、ことファッションと音楽となると話は違う、特にファッションはスタイリング、色使い、デザイン、アイテム、コーディネートなど、どこかひかれる部分がとても多い。今あるモノのほぼ全てがこの時代に登場してしまっている。だからファッションムービーだと言うわけです。

優れた映画には決まって、印象的な映画音楽がバックに流れ、映像と共あり、そのサウンドはいつもその映画のシーンを思い出させる。例えばアメリカン・グラフィッティという映画などがその昔の典型だった。このような時代表現はどこにでもあるが、特別な時間なのだ、しかしながら、知らない人の「ひととき」は、その時間を最高だとも思ってはいないように演出されているのだが、なぜか懐かしく思えてしまう。ここが、この卒業の時が終われば、その先は不確定な未来になってしまう可能性を秘めている、それを忘れていたいという時間を過ごしていたのかもしれない。自然な演技は演技とも思えないのだ、「素晴らしい日々」を切り取っている。無名で存在すら意識されていなかった者がやがて何者かになっている。というテーマテーゼを持っているように感じてしまうから不思議だ。サウンドを聴けばその映画のワンシーンを思い出すように、映画と音楽は、切っても切れない関係性を持つ。感動的な映画のシーンは、音楽によってより印象的なものとなって人々の心に届く。ファッションとて同じなのだ、実は世代を超えれるはずなどないのだ。


まるでファッション誌の巻頭のようなフォト 70年代とはこういうファッショナブルな時代だった。

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MOVIECLIPSのYOU TUBE ティーザーより
https://www.youtube.com/watch?v=d8WHOiQZGok
映画に流れるサウンドトラック、ロックが最もロックであったと言われる時代の選曲が並ぶプレイリスト

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15年ほどずっとブランドや店頭を見てきて、その影響を受け続けていると思われるようなブランドがあります。アメリカの「URBAN OUTFITTERS」いつ見ても、その品揃えやモノを発想するシテンにその視点を感じます。服以外のものがとても大事という思想。ファッションの周りにあるファッション的なものをとても大事にされているブランドだ。日本に来てもフィットしないと思っているのか、期待されながらも直営では来ない、やはりアメリカ特有の文化の視点があるのかなぁ。


ごく最近のインスタグラムより引用(@urbanoutfitters)

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映画は今も、Amazon400円ほどで見れます。


ものには色んな視点、諸説があると思います。多様な角度からの視点で見ていますことをお含みおきくださいませ。

およそ2週に一度のペースでコラムを担当させていただいています。




【百々 徹】
2000年から2020年の約20年間グリーンレーベルリラクシングのクリエイティブディレクターをつとめる。
今はその知見を活かした様々なアドバイスをしています。

参考:MOVIE CLIPS.COM , URBAN OUTFITTERS , MOVIE:DAZED AND CONFUSED FANS, SPOTIFY PLAYLIST,YOUTUBE

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