シテンの視点 # 22
WOMEN / MEN / シテンの視点
2022.08.10
シテンの視点・# 22
文: 百々 徹
しあわせのレセピという視点
レシピでなくてレセピ、祖母や母に学び、世代を超えて喜ばれる味。
料理は、作る人と食べる人が喜びと幸せを共有できるもの。
料理家の野村紘子さんの本、「受け継ぎたいレセピ」にでてくる料理に感動し、作り続けている。以下にあるのは私が自分でこれらの料理を野村先生のレセピをもとに作ったものだ。絵的には一生懸命写真を撮っているのでムズかしそうに見えるのだが、そうでもなくて、大体は案外作ることができて、手間はかけるが、その分美味しい料理ができるという、「しあわせのレセピ」だった。
料理を作っているとそこからは色んな背景が見えてくる、農産物の背景だ、そしていかにおいしく盛り付けるかあるいは、作り込むかということ、服に似ているといつも思っていた。受け継ぐ思想とか、モノへの視点を変えると、またそこに気づきがあると思うのだ。そんな思いでこれらの料理を作り続けている。
先生のレセピから今日はトマトのサラダを。
トマト、玉ねぎ、パセリ、ドレッシングのみ。簡単に美しくできる、夏の定番。
以下その項のごく一部の引用
アップル シュートゥルーデル作りました。
オーストリアで親しまれているシュトゥルーデル。タップリのリンゴはブラムリー・アップルとスライスアーモンドとラム酒につけたレーズン。りんごの酸っぱいがめちゃくちゃおいしい。ウィーンはスィーツの宝庫ですね。音楽とスィーツの国。
「鶏と豚挽肉のミートローフ・サンド」つくりました。
中身の見てくれが先生ほどうまくできなくて、当たり前ですけど、それでも味は抜群に美味いです。鶏と豚挽き肉ってのが秀逸で、うまみが... 食パンは銀座木村屋、食パン美味しくて、これ六枚だったのですが八枚のちょっと薄い方が朝の食感に適しているのかもです。次回にリベンジ、でも本当、味は美味い。
「野菜のゼリー寄せ」野菜のゼリー寄せをつくりました。
ソースも含めて、塩味もうすくてとても涼やかな、朝のサラダとなりました。結構な野菜の量なのですよ。これはスライスした状態で、これがドーンと一本ありますからね。
「枝豆のフムス」つくりました。
豆のペースト、夏は枝豆で。自分が美味しそうだと思うものから作っています。ほんとに素晴らしい料理の種類ですね。夏らしいでしょ。心おだやかに暮らすには料理づくりへの集中と見つけたり。
「ロシア漬け」つくりました。
ロシア漬け、甘さ控えめのピクルスはこの暑さにとてもいい。ロシアっておいしいものも多い。おいしいものを食べて「どうか」仲良くしていただきたい。紫キャベツの色でこれだけでてきますよ。美味しいを見つよう。
上記のお料理のレシピはすべて、野村紘子「受け継ぎたいレセピ」に掲載の料理を元に、できるだけ忠実に再現し作っています、いまも作り続けています。。。。。
料理写真の撮影:百々 徹
ものには色んな視点、諸説があると思います。多様な角度からの視点で見ていますことをお含みおきくださいませ。
およそ月に一度のペースでコラムを担当させていただいています。
【百々 徹】
家具インテリアで15年、ファッションで22年、横浜・石川町の小さな雑貨店MWL STOREの店主として7年目、コラムニスト。
参考:受け継ぎたいレセピ:野村紘子