歩みを止めない老舗ブランド『RUSSELL ATHLETIC(ラッセル アスレティック)』
渋谷マークシティ店
MEN / Fashion
2021.01.19 NEW
皆様、こんにちは。
いつもGLRスタッフブログをご覧いただき誠に有難うございます。
皆様はCOVID-19の影響によってお家で過ごす時間が圧倒的に増加した昨今の状況で、お洋服はどういったものが気になるでしょうか?
私の勤務しております渋谷店では、お客様のお求めいただくアイテムの動きが去年と大きく異なり、その変化が今の状況による影響が大きいように思われてなりません。
昨年までの秋冬は特にニットなどウール系のアイテムをお求め頂くことが多くSALE時期の前にサイズが欠けてしまうこともございました。
ですが今年は「スウェット」が大人気なのです。
このスウェットが人気な理由を門田は次のように推測します。まずは外出時間が大幅に減少しニットなどのいわゆる「おしゃれ着(お手入れ等少し気をつけたほうが良いが清潔感など演出できるアイテム)」を着用する機会が極端に少なくなりました。
また、それに伴うご自宅でのお洋服の着用機会の増加により、リラックスした着心地やお手入れが簡単であることを求められる方が増加したのではないでしょうか?
ただあまりにもリラックスしすぎると部屋着・寝間着と大差がなくなってしまうので嫌だと無意識的に感じられている方が多いのだと思います。
そこでこれらの潜在的要望を満たしてくれる洋服「スウェット」が現在、注目を集めているのだと門田は考えます!!
今回はアメリカでは『Champion』と並んで人気があり、
グリーンレーベル リラクシングでも別注させていただいている『RUSSELL ATHLETIC』についてお話しさせていただきます。
【RUSSELL ATHLETICについて】
RUSSELL ATHLETIC』は1902年26歳のベンジャミン・ラッセルがアメリカ・アラバマ州アレキサンダー・シティで創業したブランドです。
当初はウールを用いてフットボールシャツを製造しておりました。
1920年にフットボールチームに所属していた息子のラッセル・ジュニアは「汗によって皮膚がすりむけたり、着心地が悪くなることを防げるのではないか」と父であるベンジャミン・ラッセルに提案したことをきっかけにウール素材だったものをコットン素材に改良しました。
そうしたところ学生やスポーツプレイヤーに手厚い歓迎を受けました。
実は、この改良されたフットボールシャツこそ「スウェット」の原型となっており100年以上経過した現在でもデザインはほとんど変わっていません。
『RUSSELL ATHLETIC』のスウェットには、代表的な2つのタイプがあります。
1つは「プロコットン」と呼ばれるプロスポーツ選手のトレーニングを想定して開発されたもので重量感があり、
汗をしっかりと吸収するうえに、動きやすさと型崩れしない頑丈さも併せもちます。
もう1つはコットンとポリエステルを50%ずつ配合して開発されたファブリック「ニューブレンド」です。下着のように毎日着用しても毛玉ができず、洗っても色あせが少ないタイプで脇縫いのない構造によってスウェットの形が変形しないように工夫されています。
また『RUSSELL ATHLETIC』は衣類だけでなくプリント技術にも革命をもたらしています。
1938年には、世界初のスクリーンプリントを手がけたラッセルでしたが、
コットンのスウェットが誕生した当時の技術では洗濯による色落ちや均一に塗料がのらないなど様々な問題が生じました。
そんな状況を打開するがごとく、『RUSSELL ATHLETIC』は1962年に「ラス・プリント」を開発することに成功しました。
独自の塗料を用いて350度の高温でプリントする「ラス・プリント」は塗料が乾いた後は、洗濯や乾燥を何度繰り返しても色あせず、激しい摩擦にもまけない抜群の耐久度を誇りました。
このようなスウェットのパイオニアである『RUSSELL ATHLETIC』の抜かりのない着心地等の追求が当時のアメリカ人の大多数を魅了したのではないでしょうか。
実は前述の1938年のスクリーンプリントを施したスウェットは、今でいうアメリカンラバープリントスウェットの原型にあたります。
これにより、ハイスクール・カレッジスポーツユニフォームへの躍進が始まりました。
また第二次世界大戦時にはアメリカ軍に訓練用のウェアを支給(1940年代)。
1980年代にはNFL(ナショナルフットボールリーグ)28チーム中24チームのユニフォームと練習着を提供したり
ロサンゼルスオリンピックでのアメリカ代表ベースボールチームへのユニフォームを提供します。
さらに1992年にはMLB(メジャーリーグベースボール)の公式サプライヤーにも選ばれました(2014年末まで)。
2017年あたりに弊社のレーベルのひとつ『UNITED ARROWS & SONS』で別注を開始し、2018年12月には『グリーンレーベル リラクシング』でも別注を始めました。
2019年には、ロシアのスケーターブランド『PACCBET(ラスベート)』とのコラボ・NY発のセレクトショップ『KITH(キス)』とのコラボを皮切りに
2020年には日本のストリートブランド『A BATHING APE(ア ベイシングエイプ)』とコラボし、名だたるファッションブランドとのコラボレーションを続けています。
これらのコラボなど通して『RUSSELL ATHLETIC』にスポーツの印象に加えファッションのイメージが定着したように感じます。
前述のような進化の足を止めることなく、カレッジ・スポーツ・ミリタリーだけでなくファッションへと幅を広げた『RUSSELL ATHLETIC』は、
単にオーセンティックなものを作るのではなく、時代に即した柔軟な考えを備えており魅力的な商品を開発する力が優れたブランドです。
日本におけるスウェットブランドでは『Champion』が広く知られていますが、
オーセンティックを好まれる方・トレンドを好む方、更には新鮮味を味わいたい方には『RUSSELL ATHLETIC』は非常にオススメなブランドです。
【GLRにおけるRUSSELL ATHLETICの展開】
前述のとおりGLRでは2018年から『RUSSELL ATHLETIC』との別注が開始しています。
今までは袖口や裾につけたブランドネームがさりげないアクセントである半袖Tシャツや『RUSSELL ATHLETIC』のヴィンテージを
元にデザインした裏毛フーディ(少し薄手のパーカー)など企画してまいりました。
※画像クリックで前回別注アイテムもご覧いただけます
今季2020-21年には冒頭でご説明したような家での着用機会の増加や簡単なお手入れを好まれる状況に合わせて、
アメリカ企画(ホンジュラス製)9oz(オンス)の中肉の裏起毛のスウェットとパーカーを展開しております。
元来ホワイトのボディに色をのせますが、アッシュグレーを製品染めすることで少しモクっぽくみえるような表情が生地に出るように別注しております。
どれも素敵な色に仕上がっており、映えるカラーのおかげでスウェット特有のリラックス感、部屋着感を抑えてくれています。
個人的にはケリー色が外出への渇望を少しでも和らげてくれる自然をほうふつとさせる色のためオススメです。
【別注 ラッセルアスレチック RUSSELL ATHLETIC スウェット フーディー パーカー##3212-499-2437##】
【別注 ラッセルアスレチック RUSSELL ATHLETIC GLR スウェット クルー##3212-499-2436##】
またメンズでは珍しいM・Lの2サイズでの展開なのでオンラインストアでも購入していただきやすくなっております。
コロナ情勢によって店頭でのお買い物が心配な方は是非オンラインストアでもご覧いただけると嬉しいです。
男性が着用してサマになるのはもちろんですが、女性がゆるっと着用しても少し丸みのあるシルエットが女性らしさを引き立ててくれるので可愛くなると思います。
※実際にGLRの女性スタッフも着用しております。
いかがでしょうか?
今なお進化しつづけているアメリカの老舗ブランド『RUSSELL ATHLETIC』について、その魅力が少しでも伝わっておりますと幸いです。
スウェットの購入を検討されている場合は、お値段も比較的リーズナブルですし、カラーも美しく気分を上げてくれるので
憂鬱になりがちなおうち時間でも活躍すること間違いなしだと思います。
是非迷われた際には『RUSSELL ATHLETIC』を手に取ってみてください!