【スウェットとは?】スウェットの歴史からコーデのコツまで
オフィススタッフ
MEN / Fashion
2021.02.04 NEW
揺るがない定番アイテムであるスウェットですが、定番でありながらも、ここ数年、スウェットというアイテムに注目は集まる一方。
そんな背景もあり、一口にスウェットといっても、昔からある運動着のようなスウェットだけでなく、様々なタイプが登場しております。
そこで、今回は改めて「スウェットとは?」というところから振り返り、その歴史や背景、種類からメンズの着こなしまでご紹介したいと思います。
目次
1 スウェットとは?
そもそもスウェットとは、伸縮性や吸汗性、そしてあたたかさを備えた厚手の生地のこと、あるいは、そのスウェット生地を使ったアイテムの総称。
素材はコットン、あるいはコットンとポリエステルを混紡したものが主流となっています。
その特徴は、一般的な生地と比較して厚めで防寒を取りやすい事、適度な伸縮性があり体の動きにも対応しやすい事、裏地がタオルのようなパイル地になっており吸汗性がある事などが挙げられます。
スウェットの起源を辿ると、元はスポーツウェアとしてスタートしたアイテムのため、ラフなイメージが強いかと思いますが、シルエットや素材に趣向を凝らしたものが登場しており、昨今はスウェットアイテムもファッションの定番アイテムとして完全に定着したと言っても差支えないかと思います。
ちなみに、トレーナーとは同義で、「トレーナー」は日本のみで使われている呼称になります。
そのため、英語では「sweatshirts」となるのでご注意ください。
2 スウェット生地の種類
一見すると同じスウェット生地に見えても、裏地を見ると全然別のものになっている場合があります。
それが、「裏毛(裏パイル)」と「裏起毛」の違いになります。
・裏毛(裏パイル)
裏地が、タオル地のような輪っかがたくさん集まっているような生地で出来ているものの事。
前述のようにタオル地のような面になっているので、後述する「裏起毛」と比較して、吸汗性が高く、
一般的に春夏向きのスウェットで見られる傾向があります。
・裏起毛
裏毛と異なり、裏地がフリースのように起毛した素材感になっているもの。
起毛している部分に空気を含みやすくなっており、裏毛と比較して、暖かみを感じやすく、秋冬の寒い季節に活躍します。
上記の通り、同じ「スウェット」でも、あたたかさや用途が異なっている場合があるため、購入の際には必ず確認しておきましょう。
3 スウェットの起こり
先日、「歩みを止めない老舗ブランド『RUSSELL ATHLETIC』」のブログ内でも触れられておりますが、1920年ごろ、当初ウールを用いて製造される形が主流だったフットボールシャツをコットン素材に改良したことが「スウェット」の原型と言われております。
そこに各社が参入し、切磋琢磨することでスウェットが進化し続け、我々の生活に馴染んだものとなったのでした。
『CHAMPION』の開発した「リバースウィーブ」も、その進化のうちの一つ。
「リバースウィーブ」とは、生地に対して縦方向に縮みやすいというスウェットの弱点に対して、本来縦方向で使われる生地を、横方向にしてスウェットを作成することで、スウェットの弱点を克服する製法。また、横方向の縮みに対しては、両脇部分にリブを配する事で動きやすさを担保した事はスウェットの歴史の中でもエポックメイキングとも言える出来事だったのではないでしょうか。
その後、トレンドに合わせた、細身のシルエットや、ゆったりしたデザインの物が登場し、現在に至っております。
4 スウェットのデザインタイプ
ザックリ分類すると、「スウェット」というと、次の3つに分類が多いです。
・スウェットシャツ
クルーネックのスウェットシャツ。
デザインによって、プリントやポケットが施されていたりといったバリエーションがあります。
→ スウェットシャツ一覧
・スウェットパーカー(フーディ)
フードが配されたスウェットシャツ。
フロント部のデザインによって、以下の2つに分けられます。
<ジップパーカー>
正面がジップで開閉できるタイプのもの。着脱しやすいのが特徴で、気温に合わせて体温調節が簡単なのが特徴。
<プルオーバー>
ジップパーカーと異なり、フロント部分は開閉せず、スウェットシャツのように被るタイプのデザイン。
ジップが無い分、デザインはシンプルでスッキリとした見た目の印象。腹部にカンガルーポケットがあるデザインも。
→ スウェットパーカー一覧
・スウェットパンツ
スウェット素材のパンツ。ゆったりしたものから、スリムなものまでシルエットは様々。
ウエストはゴムorヒモ仕様になっており、裾はリブになっているものが一般的なデザイン。
→ スウェットパンツ一覧
5 スウェットのコーデ
スウェットシャツ、パーカー、パンツのアイテム別に、コーデをピックアップいたしました!
是非着こなしの参考にご覧ください。
・スウェットシャツのコーデ
コーデの色を2~3色に限定して合わせる事で、全身のトーンを揃えると、落ち着いた雰囲気で、スウェットでも大人らしい印象に仕上がります。
厳密に言うと、上記アイテムは「ニット」のカテゴリにあたるものですが、スウェットライクニットを選ぶことで、コーデが品がよく仕上がります。
・スウェットパーカーのコーデ
挿し色として、インナーに合わせると、ダークトーンになりがちなメンズスタイルも華やかさがプラスされます。
意外にどんなアウターにも馴染むので、パーカー×アウターのコーデをお楽しみください。
スウェットシャツと同様に、トーンを揃えたスタイルはオススメ。
クリアな雰囲気に仕上がります。
・スウェットパンツのコーデ
スウェットパンツは、特にラフな印象になりがち。そこで、シルエットはスッキリしたものを選ぶと、キレイめスタイルにもマッチします。
スッキリシルエットならば、アウトドアテイストのコーデも、街に馴染む着こなしを楽しめます。
今回、スウェットの歴史から、メンズの着こなしまで触れてみましたが、いかがでしたでしょうか。
定番アイテムのスウェットを改めて見直してみてはいかがでしょうか?