Blue Broadcloth Shirt

上品さと程よいカジュアル感、
オンオフを問わない万能シャツ。

トラッドでベーシック、ほどよい光沢が魅力のブロードシャツ。”ブロード”とは、縦糸を横糸の倍以上にした組織が密で目の詰まった平織りの生地のこと。コットンブロードのシャツは、薄手ながら緻密に織られていることで丈夫で耐久性が高く、ハリがある。肌触りはさらりと滑らかで着心地も快適。繰り返し洗っても生地がへたりにくく、アイロンなどの熱にも強い…と、まさにデイリーに活躍するスタンダードなのだ。生地の厚さは使用している糸の太さ”番手”によって決まる。番手は、数字が大きいほど細い糸になり、50番手前後が最も一般的。80番手以上の生地は、コットン素材でもシルクのような上品な光沢感を持つ。これは、細番手の糸を作るために繊維自体の長さも必要になり、希少性の高い超長綿が使用されることが多いためである。また、糸が太い20番手～30番手のものは“ポプリン”と区別されている。

ブロードシャツの定番色であるブルー。中でもサックスブルーは白に次いでフォーマル度が高く、高貴なカラーとされている。また、ここで紹介するスカイブルーやフレンチブルーと呼ばれる空の色のようなブルーも、サックスブルー同様に爽やかさと上品さを併せ持つ。清潔感があり、きちんと見えるブルーのシャツは、オンオフを問わない万能アイテム。女性でも男性でも、スラックスやジーンズなどにさらっと合わせるだけでクリーンでありながら、ほどよい抜け感が出るのも魅力だ。

アイロンをきちんとかけてタイドアップでかっちり着ても、洗いざらしで袖をたくし上げ、ラフに羽織ってもサマになる。どちらも白シャツにはない凛とした個性を引き立てる魅力がある。フォーマルにもカジュアルにも着られる、この懐の深さがスタンダードの所以なのである。