リーバイス®

Standard Book ずっと大切にしたいもの。

リーバイス®

Levi's®

ジーンズの原点であり、代名詞。

〈リーバイス®〉の始まりは1853年、ゴールドラッシュに沸くアメリカのサンフランシスコ。ドイツから移民として渡ってきたリーバイ・ストラウスがこの地にリーバイ・ストラウス&カンパニーを設立し、金鉱で働く人々のためのワークパンツを商品化したことに端を発する。最初は素材にキャンバス地を用いていたが、その後により丈夫なインディゴ染めのデニム地へと更新される。ジーンズが誕生したのは1873年。リーバイ・ストラウス社と取引のあったテイラーのヤコブ・デイビスが、衣類の耐久性を高めるためにリベットで補強する方法を考案したのをきっかけに両者が共同でその特許を取得。ポケットの補強にリベットを用いたデニムのワークパンツ=ジーンズが作られた。

当時のジーンズはウエストオーバーオールズと呼ばれ、サスペンダーボタンとシンチバック付きで、ベルトループはまだなく、バックポケットも1つだった。しかし、ボタンフライの前開き、リベットで補強したウォッチポケット付きのフロントポケット、バックポケットに縫い込んだ弓形の”アーキュエット”ステッチなど、現在にまで受け継がれる〈リーバイス®〉のアイコニックなデザインがほぼ完成していたというのは興味深い。1886年には”ツーホース”のトレードマークが登場。二頭の馬でジーンズを引き裂こうとする商品の強度を示す図柄がレザーパッチに記された。

「501®」の誕生は1890年。この501という数字は、それ以前XXとされていたジーンズに、品番統制により付けられた最初のロットナンバーである。「501®」は時代とともに様々な変遷を遂げていく。例えば、1944年、第二次大戦中の通称“大戦モデル”は、資材節約のためにリベットやシンチバックを省き、アーキュエイトステッチはペイントで描かれていた。終戦後の1947年モデルは、ウォッチポケットやリベットなどのディテールが復活したのと同時に、時代的に不要になったシンチやサスペンダーボタンを削ぎ落としたデザイン。シルエットもよりモダンでスリムなフィットに進化した。1954年には東海岸での販売開始に伴いジッパーフライを採用した「501ZXX」が登場。これは67年の後継モデルに「502」というロットナンバーが付けられた。1993年モデルは、それまで全く違うフィットで展開されていたヨーロッパとアメリカの「501®」のシルエットやバックポケットのサイズなどを統合したデザインとして知られている。

「501®」の変遷と並行して、さまざまな定番モデルも登場している。1934年に作られたハイウエストの女性用ジーンズ「701」は、50年代にマリリン・モンローが愛用したことでも有名で、通称“モンロー・ジーンズ”として親しまれている。1967年にはジッパーフライの「505」、1969年にはスリムシルエットの「606」、同年にカウボーイのために作られたブーツカットの「517」は、70年代にかけてヒッピーカルチャーの定番としても人気を博した。これらの定番からインスパイアされたデザインも後を絶たない。今では100種類を超えるロットナンバーが存在するという。

ジーンズを世に出してから150年を過ぎた現在でも、数々の名品が復刻され、新たなモデルを生み出し、カスタマイズやコラボレーションで更なる進化を遂げている〈リーバイス®〉。ジーンズの原点にして永遠のスタンダードである。

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Photograph_ Reiko Toyama
Text_ Naoko Sasaki
Hair & Make up_ Yukiko Imanishi
Model_ Ines Yasuda (BE NATURAL)、VINCENT(NUMBER EIGHT)
Edit & Web_ Rhino inc.