佐々木 匠_ 1986年生まれ。2012年入社。今年2月に銀座店から横浜店へ。10代の頃に好きになった古着がきっかけで洋服の世界に。
「入社前も洋服屋に勤めていたんですけど、ドレスとは縁遠いお店だったんです。なので、本当に一からの勉強でしたね。実は、これまで育ってきた環境のなかで、格好良くスーツを着こなしている大人に出会う機会がなかったということもあって、ドレスに対してあまり良いイメージを持っていなかったんです。それが先輩たちの着こなしを見たり、実際に自分で着てみて考え方がガラッと変わりました」。今年で入社4 年目を迎える佐々木 匠はこう話す。
「今、僕が一番大事にしているのは、その時、その時に新鮮に映るものにまずチャレンジしてみること。余計なことは考えずに着たいものを自分なりに着てみてどうだろう? というのを考えることが楽しい。今日はキャメルのスーツですけど、来月はグレーになっているかもしれない。現時点でスタイルを決めないこと。それが自身のスタイルとも言えると思います」
20代という年齢ゆえの好奇心や自由な視点で着ることを楽しむ。トライ&エラーの繰り返しが経験となっていく。「すごく古いスリーピースがあって、去年はもう絶対着ないなと思っていたものでも、インナーにノーカラーのシャツを合わせると面白いかなとか、タイではなく巻物にしてみようなど日々模索中ですね。出勤時、先輩に「そのコーディネート、かっこいいの?」と突っ込まれることもしばしばですが…。ドレスの提案をさせていただく機会というのは、まだまだスタイル自体が日常的ではない分、お客様の人生のなかで記憶に残りやすいシーンでもあると思うんです。そういう意味で、ご来店いただくお客様の生活や人生の一端に洋服を通して関われたら最高ですね」