橋垣裕太_1990年、京都府生まれ。2012年入社。現在は梅田店のブログも担当。人懐っこい人柄で愛される若手筆頭株。
「小、中、高とずっとサッカーに打ち込んでいて、バイトをする暇もなかったので、安いという理由から洋服はいつも古着ばかり着ていました。そこからいろいろと調べるうちに、モノの背景にあるカルチャーに興味を持つようになったんです」。好きな国はアメリカ。好きな俳優はジェームズ・ディーンやスティーブ・マックイーン。そして、それが同時に橋垣裕太のファッションアイコンでもある。例えば、首にバンダナ、デニムにシャンブレーシャツをタックインして、ワークブーツを履く。そんなタフなスタイルを貫いてきた。今でこそ着る洋服は変わったが、そのルーツは変わらない。
「今日はフラノ素材の上品なスーツを着ていますが、タイの柄やソックスとシューズの色合わせでアメリカの臭いがするようにコーディネートしています。それと、パンツの後ろポケットにはいつもバンダナを忍ばせています。もうひとつのこだわりは、ベルトをしないということ。ウエストを詰めてジャストではくのが自分のルールです。腰回りがすっきりして、しっくりくるんです」。弱冠25歳の若手は「あくまで勉強の途中」という謙虚さのなかに、強い芯を感じさせる。「スーツを着る時は本当にビシッと着る。崩すときは思い切って崩すということを意識しています。中途半端はやらない。ただ、プロとしてハズしがハズレに見えないようにということだけは特に気を付けています。知らないことも多い分、かっこいいなと思ったらすぐにでも真似するし、その柔軟さが自分の武器でもある。どんどんチャレンジしていきたいですね」。ブレないルーツがある。そんな橋垣が今、気になっているのは着こなしに関して多くのファンを持つ歴史的実業家「白州次郎」の着こなしだとか。日米ともに渋い。