杢グレーのスウェット

Standard Book ずっと大切にしたいもの。

杢グレーのスウェット

Sweatshirt

今も昔も変わらない
カジュアルトラッドの代表選手

今や、あらゆるブランドから提案されいる定番アイテムの一つである「スウェット」。言うまでもなくアメカジの代名詞であり、その名前を聞いた途端にまず〈チャンピオン〉の名が頭に浮かぶ。それをアメリカ全土に広めたのは、大学だった。同社は、1919年にニューヨークでニット製品の卸売りとして創業。いち早く軍の士官学校で訓練ウェアとして採用され、その優れた機能性を耳にしたミシガン大学のコーチが、選手のウォーミングアップ用ウェアとして購入したのが始まり。有名なリバースウィーブ®️技術やレタリング加工の開発も人気の後押しとなり、瞬く間に他大学にも広がっていく。さらに、ブックストア(大学生協)での販売を通して、一般学生もタウンウェアとして重宝するように。アメリカ東部の名門大学生が愛するファッション「アイビー・ルック」。その準備校の生徒のスタイル「プレッピー・ルック」。その必須アイテムのひとつとして、スウェットは着実に地位を確立していったと言える。

面白いことに、当時はスウェットと言えば、杢グレーしかなかったんだとか。カラフルなものが生まれたのは、1950年代以降に大学のアスリートたちがお互いを色で差別化するため。「スウェット=杢グレー」と真っ先に連想する理由は、ここにも関係しているのかもしれない。

スウェットには、何度も洗濯を繰り返すことで、どんどん味わい深く変化していくという利点もある。柔らかく、くたくたになった姿もまた愛しい。ヴィンテージショップで出会った年代物にときめいた経験がある人も多いだろう。これがニットならば、相当気をつかい丁寧なケアをしたとしても、気に入る状態で長年着続けることは至難の技だ。

モノによっては、サイズレンジが豊富なことも多い。たっぷりとしたメンズサイズを女性が着たシルエットもぐっとくるものがある。ワンマイルウェアとして肩肘張らずに、チノパンを合わせてアカデミックな雰囲気に、ボタンダウンシャツを重ねてプレッピーに、はたまたドレスアップの変化球として。

どんな場面でも、どんな世代でも、スタイルに違和感なく寄り添う。それこそ、スウェットの最大のチャームポイントだと思う。

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Photograph_ Reiko Toyama
Text_ Kanako Uchida
Edit&Web_ Rhino inc.