バブアー

Standard Book ずっと大切にしたいもの。

バブアー

Barbour

機能とデザインが両立する
英国を代表するアウトドアブランド

チャールズ皇太子やダイアナ元妃が田園地帯の散策のお供に。スティーブ・マックイーンやジェームス・ボンド、そしてケイト・モスなど時代のアイコンたちがそれぞれのファッションにさりげなく合わせて。名だたるセレブリティが〈バブアー〉を身に纏った姿に、見覚えがある人も多いだろう。

バブアーは、1894年にイングランド北東部のサウスシールズで創業。北海の不順な天候の元で働く水夫や漁師、港湾労働者のために、ワックスドクロスを提供したことにルーツを持つ。革新的なワックスドクロス製の防水ジャケットは、耐久性が高く瞬く間にブランドの名声を広めた。第二次世界大戦中には、ジョージ・フィリップ大尉によって潜水艦ウルスラの公式搭乗員服として採用されたという逸話も、その高い機能性の証明だ。

1974年にエディンバラ公より、1982年に女王陛下より、1987年にはチャールズ皇太子より、イギリス王室御用達(ロイヤル・ワラント)の栄誉を受けている。ロイヤル・ワラントの最高峰3つをすべて保持していることは極めて稀な事例だ。

魅力は、その優れた素材だけではない。乗馬や狩猟、フィッシングなど、英国の上流階級が好むアクティビティと密接にリンクし、使い勝手の良い大きなパッチポケットや保温効果のあるコーデュロイの襟元、動きやすいラグランスリーブなど、それぞれのシーンに合わせたデザインにもこだわりが随所に見てとれる。

本国では、人生の門出に贈られるもののひとつとして挙げられることがあるそうだ。入学や就職などのお祝いに、これからの人生を共にする相棒になることを想定して。使い続けることで表面のオイルが徐々に染み出し、まるでレザーの様な経年変化が楽しめる。洗濯表示が全て「×」、専門店以外ではドライクリーニングも水洗いもできない。普段から、こまめなブラッシングやリワックス(ジャケットに防水オイルを再び塗り入れること)が必要だ。正直、かなり手間のかかるアイテムでもある。でもその積み重ねの結果、本来の特徴や性能が維持された上で風合いが増し、身体に合った味わいが生まれ、いつまでも着続けることができる。やがて古くなること、そしてそれを慈しむことを前提としたものづくりは、本物志向の製品だから実現できることだ。

近年ではワックスドクロスだけでなく、取り扱いやすい素材でも展開をしている。他にも新しいモデルの開発、世界中のブランドとのコラボレーション。昨年125周年を迎え、今なお進化し続ける存在。働く人やアウトドアシーンのためにつくられた機能的なディテールは、トレンドやファッションがベースではない。だからこそ、古くもならない。愛着をもって手入れすることで育んだ歴史が服自体に宿り、長く付き合うことの素晴らしさに気づく。この普遍的な価値観こそ、ファッションの本質だと言えるのかもしれない。

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Photograph_ Reiko Toyama
Text_ Kanako Uchida
Hair & Make-up_ Katsuyoshi Kojima(TRON)
Model_ Simon(BE NATURAL)、Miiya Kudo(HOLIDAY)
Edit & Web_ Rhino inc.