ダウンベスト

Standard Book ずっと大切にしたいもの。

ダウンベスト

Down Vest

スポーティな機能性と
アウトドアのマインドを羽織る。

古くからロシアなどの寒冷地で防寒に用いられていた水鳥の羽毛=ダウン。今から100年ほど前、世界最高のアルピニストの一人と評される登山家ジョージ・イングル・フィンチは、1922年のエベレスト遠征にダウンを用いたジャケットを着用していたという記録があり、これが世界初のダウンジャケットと言われている。世に知られるようになったのは1930年代、冬のフィッシング用に開発されたものだった。当時スポーツ用品メーカーであった〈エディ・バウアー〉の創業者エディ・バウアーが、真冬の釣りで低体温症になりかけた経験から、ダウンを中綿としたアウターを製作。ダウンを偏らずに全体に行き渡らせるため、菱形にキルティングを施す製法を考案し、1936年にアメリカで特許を取得する。「スカイライナー」と名付けられたジャケットのタグには「地球上で最も軽く、暖かい」と記されていた。その後、1953年には、K2ヒマラヤ遠征隊のためのダウンジャケット「カラコラム」を支給するなどの経緯を経て、1970年代頃から登山愛好家に重宝され、冬のアウトドアギアとして定着する。

フィッシングやハンティングなど、アウトドアスポーツではその利便性からベストも多用されていたため、ダウンベストの誕生もほぼ同時期と言われている。軽く暖かい機能性、ふんわりと包まれる着心地はそのままに、袖がないことでの動きやすさ、さっと羽織れる手軽さ、重ね着によって初冬から春先まで着用できるのも大きな魅力だろう。ファッションとして認知されたのは1970年代、アメリカで始まったヘビーデューティ・ファッションの流行。アウトドアウェアを街で着るという流れは、ベトナム戦争が終結し自由を謳歌できるようになった時代に、自然回帰というライフスタイルを若者が志向し始めたことによるもので、当時のヒッピーカルチャーにも通じるものだった。1980年代に入ると、〈モンクレール〉のダウンの流行を皮切りに、ヨーロッパを中心にデザイン性の高いダウンジャケットが普及。90年代には日本でもアメカジと共に若者たちの間で流行し、スタンダードなアイテムとして浸透していった。

〈シエラデザインズ〉が1968年にマウンテンパーカの名品として開発した「60/40クロス」を用いたものや、〈ワイルドシングス〉などアウトドアブランドとのコラボ、また、サステナビリティの流れから、回収した羽毛を洗浄・精製して再利用したリサイクルダウンを用いたものも豊富に登場している。オーセンティックなデザインを基本にしながらも、オーバーサイズやショート丈などのサイズ感で遊んだデザインにも注目したい。シャツやセーター、デニムなどカジュアルアイテムとの相性はもちろんのこと、クラシカルなツイードのジャケットやセットアップ、フェミニンなワンピースなどに重ねてコントラストを楽しむ着こなしも新鮮だ。

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