セルフレームサングラス

Standard Book ずっと大切にしたいもの。

セルフレームサングラス

Cell Frame Sunglasses

機能からファッションへ。
夏に欠かせない”太陽のメガネ”。

英語でSunglasses=太陽のメガネの名が示すように、サングラスは太陽の強い光と紫外線から目を守るために生まれた。その歴史は古く、北極圏のイヌイット達が日差しと雪の照り返しから目を保護するため流木やアザラシの皮で作ったスノーゴーグルを原型とする説がある。およそ2000年前のことだ。また第5代ローマ皇帝のネロがエメラルドを利用したサングラスを使用し円形闘技場で観戦したという説、12世紀の中国ではスモーキークオーツを使ったサングラスを裁判官達が掛けていたという説もある。

現在のサングラスのオリジンはアメリカ陸軍航空隊のために作られたパイロット用グラス。1929年に米軍からパイロットの目を保護するためのアイウェアを依頼されたボシュロム社が可視光のほとんどを遮断できるレンズを備えたアイウェアの開発に成功。37年、ボシュロムは〈レイバン〉ブランドを創設し、メタルフレームのティアドロップ型サングラス「アビエイター」を発売する。レイバンとは「光を遮る」の意味。アビエイターは映画『トップガン』のトム・クルーズでおなじみのマスターピースである。

サングラスが一般に普及したのは第二次世界大戦後。1952年、セル(プラスチック)フレームサングラスの代表作と言われる〈レイバン〉の「ウェイファーラー」が登場。シンプルなウェリントン型のウェイファーラーは、60年代のボブ・ディランが愛用し、61年の映画『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘップバーン、80年『ブルース・ブラザーズ』のジョン・べルーシとダン・エイクロイドなど、ロックシーンやハリウッドのスターが掛けていたことでも有名。アイコニックな強い印象は、カウンターカルチャーやセレブリティのイメージを伴って一般化していく。アビエイターが機能性モデルの原型だとすれば、セルフレームの「ウェイファーラー」はファッション性モデルの先駆けと言えるだろう。60年代以降、プラスチックの技術革新により、セルフレームの形や色のバリエーションも増えて行く。

ちなみに、クラシカルなフレームの型として知られるボストンやウェリントン。この呼び名は1972年に山本防塵眼鏡が設立したアイウェアブランド〈アイヴァン〉で、当時のデザイン・企画を手がけていた山本哲司現会長が名付けたもの。実は日本のみで使われている名称なのである。

セルフレームのサングラスはデザインもスタイルもさまざま。フレームカラーは定番のブラックからべっ甲風、肌馴染みの良いブラウンやベージュ、クリアフレームも人気。レンズは昨今、目が透けて見えるライトカラーが主流になっており、クールなブラックやダークグリーン、グレー、一方でブラウンやペールトーンは柔らかで優しい印象も。機能性から生まれたサングラスは、多彩なバリエーションによって、ファッションを楽しむのに欠かせないスタンダードとして進化を続けている。

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Photograph_ Reiko Toyama
Text_ Naoko Sasaki
Hair & Make up_ Shikie Murakami
Model_ KIDO(DONNA)、Simon(BE NATURAL)
Edit & Web_ Rhino inc.