デニムジャケット

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デニムジャケット

Denim Jacket

オーセンティックの魅力を
気楽に羽織れるデニムジャケット。

カジュアルなスタンダードとして愛されるデニムジャケット。そのデザインは、ほとんどが〈リーバイス〉や〈リー〉などアメリカのオーセンティックブランドが20世紀に生み出したものに範を取っている。中でも〈リーバイス〉が世に出したアイコン的な3つのモデルが、現代のデニムジャケットの原点とされているのをご存知だろうか。

ゴールドラッシュに沸くアメリカで労働者たちの服としてジーンズが生まれたのは1870年代。ポケットの隅にリベットを打ち付け丈夫に仕立てたパンツがその原型と言われ、リーバイ・ストラウス社が「501」のロットナンバーをつけたジーンズの登場が1890年頃。デニムジャケットも同じく、ジーンズに合わせる労働用の上着として1880年代に〈リーバイス〉が開発した「リベティッド ブラウス」が始まりとされている。補強具としてリベットを使用する特許を取得していた〈リーバイス〉ならではの名称で、当初は薄手の生地を用いていたことからブラウスと呼ばれていた。後に1936年に発売した「Lot.506XX」通称”1st”モデルが、デニムジャケットの元祖と言われている。ショート&ワイドのボックスシルエット、フロントのプリーツと左胸のみに施されたパッチ&フラップポケットが特徴。その後、1952年に「Lot.507XX」通称”2nd”が誕生。ポケットを両胸に配し、シンチバックをサイドアジャスターに変更、より機能的なワークジャケットに進化した。ジーンズがワークからファッションへと変化する中、1962年に生まれた「Lot.557XX」通称”3rd”は、フロントのプリーツを無くし、V字状の切り替えをベース型フラップポケットと連動させたデザインに大きくモデルチェンジした。完成形とも言われる”3rd”の普遍的なデザインは、その後のデニムジャケットのベースになっていく。

昨今は、よりヴィンテージライクなデザインが多く見られ、2ndをベースとしたモデルが増えてきているのも興味深い。オーセンティックの良さを再認識する流れと言えるのではないだろうか。ヴィンテージ調のウオッシュ加工のものは、長年愛用したような馴染み感と、少しのいなたさもデニム好きにはたまらない魅力。真新しい濃紺が凛とした趣のリジットデニムは、着こなしにクリーンな清潔感を与えてくれるだけでなく、着込むほどに自分だけの1着になっていく楽しみも味わえる。また、オーバーサイズの流れから身幅の広いダウンショルダーものやクロップしたショート丈、逆に丈の長いカバーオールタイプ、大胆なパフスリーブをアタッチしたものまで、その選択肢は驚くほど多い。バリエーションが豊富に登場することも、スタンダードの証だろう。

初秋や春先はアウターとして、冬にはミドルレイヤーとしてオールマイティに活躍する。合わせるアイテムを選ばず、さらりと羽織れるカジュアルさの一方で、ジーンズとセットアップで着こなすのも今また新鮮。デニムジャケットには、ワークウェアから生まれた無骨さとデニムの歴史を物語るオーセンティックな魅力が息づいている。お気に入りの1着を探してみてはどうだろう。

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Photograph_ Reiko Toyama
Text_ Naoko Sasaki
Hair & Make up_ Yukiko Imanishi
Model_ Momoe Kanjo(BE NATURAL)、Simon(BE NATURAL)
Edit & Web_ Rhino inc.