レザーフライトジャケット

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レザーフライトジャケット

Leather Flight Jacket

レザーの風合いを楽しむ
フライトジャケットの名品。

「MA-1」フライトジャケットや「M-51」モッズコート、カーゴパンツやチノパンまで、ミリタリーウェアが市民権を得てファッションのスタンダードになったアイテムは多い。丈夫で動きやすく、素材や構造、ディテールには全てに理由があり、無駄なものは一つもない。機能性から生まれた普遍的なデザインはオーセンティックでタイムレスな魅力を持っている。

フライトジャケットが誕生したのは1920年代。1923年より開発が進められ、1927年にアメリカ陸軍航空隊の飛行服第一号として採用されたのが、「A-1」フライトジャケット。表地には丈夫なシープスキンのレザーを用い、狭い操縦席に着座しなければならないため、短丈のブルゾンタイプ。ボタン式のフロントとリブのスタンドカラーも特徴だった。1931年、A-1の後継として、タロン社製のジッパーを用いた画期的なモデル「A-2」が登場する。スナップダウンの襟と2つのパッチ&フラップポケット、袖口と裾のリブを用いたシンプルなデザイン。素材はホースハイドで背面には一枚革が用いられた。軍に制服を納入する会社をコントラクターというが、A-2には16社のコントラクターが存在し、1944年までに約20万着が作られた。

第二次世界大戦で活躍したA-2は、終戦後、本来返却しなければならないにも関わらず、持ち帰ってしまうパイロットが続出したとか。そんな逸話もあり、空軍を象徴するフライトジャケットとして広く知られることになる。ハリウッド映画にも多く登場するが、有名なのは1963年の『大脱走』のスティーブ・マックィーンだろう。スウェットシャツとトラウザーにA-2ジャケットを羽織ったカジュアルな着こなしは、他の戦争映画とは一線を画すもの。多くのパイロットやファンに愛されたA-2は、1988年、空軍誕生40周年を記念して数年間限定で復活を果たしている。

フライトジャケットのオリジンとして時代を越えて愛されるレザーフライトジャケットは、今なお様々なブランドから作り続けられている。シンプルなA-2は柔らかなシープやラムレザーを用いたものが多く登場、またムートン製ボマージャケットの代表作「B-3」をモディファイしたものにも注目したい。ミリタリーウェアに由来する機能的なデザインと着心地はもちろん、長く愛用することで身体に馴染んでいくレザーの経年変化も楽しみたい。

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Photograph_ Reiko Toyama
Text_ Naoko Sasaki
Hair & Make up_ Yukiko Imanishi
Model_ Momoe Kanjo(BE NATURAL)、Simon(BE NATURAL)
Edit & Web_ Rhino inc.